「人間」を踏みにじった<チッソ>

 

        死につつある患者たちの吐く言葉

 

          銭は一銭もいらん。

          そのかわり、会社のえらか衆の上から順番に、

          水銀母液ば、飲んでもらう。

          奥さんに飲んでもらう。

          胎児性の生まれるように。

          上から順々に四十二人死んでもらう。

          そのあと順々に六十九人、水俣病になってもらう。

          あと百人ぐらい潜在患者になってもらう。

          それでよか。

 

                 『苦海浄土 わが水俣病』石牟礼道子著

 

 

    何故 「<チッソ>の人間」が

    「同じ水俣に住む同郷の人間」を

    破壊したのか? 

 

    何故 隣に住む「人間」の

    「肉体」「精神」「人生」「尊厳」を破壊したのか?

    何故 踏みにじったのか?

 

    ーーー「金」、、、、、

    「金」のためにしたから保証金という「金」で

    <始末>をつければ良か お終いーーー

 

    「公害」は「人間」が最先端工場をとおして

    「金」のため「人間」にする「暴力」「虐待」「破壊」「人的災害」

    「責任」無し では済まない

 

    「責任」は「金」でない

    石牟礼道子が

    『苦海浄土 わが水俣病』であらわす

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