コンビ名に「さん」を付けるのは
ちょっと違和感がある気がして
「アルコ&ピースと仕事をした話」に
しようとも思いましたが、
「コンビ名に『さん』を付けるのは
ちょっと違和感があるので…」と
わざわざ冒頭から
言い訳をしないといけないので
結局「さん」を付け、
結局長い言い訳になっている。
ちょっと前に、
アルコ&ピースのお二人と、
仕事でお会いして、
しかもそれはラジオ番組で。
しかもラジオブースの中に座って、
横に座って、収録をしました。
アルコ&ピースのオールナイトニッポンは
自分が深夜ラジオで
初めてメールを送った番組です。
今考えてみれば、そのメールが、
たった一通のメールが今の自分にとって、
大きなターニングポイントになっています。
今回は、
オールナイト時代を担当なさっていた
ディレクターの宗岡さんの番組
ということもあり、
オファーに至った形で。
本番前、宗岡さんから紹介をしてもらい、
平子さんには、ラジオネームを名乗って、
挨拶が出来ました。
「恥ずかしながら緊張しているよ」
といった具合でしょうか。
正直、何を話したか覚えていません。
スペシャルウィーク前、
その日が炎上初日だったので、
この口で「ファルコン」と発したのは
なんとなく覚えています。
唯一、ハッキリと覚えているのは、
平子さんの
「(番組で)使ってね」
です。
「いや、ベタっすね」と
それこそ、オールナイトニッポンに
メールを送っていた頃の自分なら
言っていたかもしれません。
なんというか、今は、
普通に沁みてしまう。
「おぉぉ〜…!!」という。
以前、たまたまTBS前で
澤部さんとお会いした時も、
言われたのは「使ってね」でした。
正直、多分これはもう
“定型文”みたいなもので、
ハガキ職人あがりの
若手作家との会話終わりで
去り際に言うには、ちょうどいいのです。
のですが、そんな定型文も
嬉しいものでして。
「ヘイ、Siri!」だなんて、
本当はただの1と0の塊なんだけど、
楽しくお話しちゃうような。
そういう感じ。
社交辞令だろうが、テンプレだろうが、
どちらも美味しく頂けちゃいます。
このラジオ番組で自分は、ほぼ
困った時のお手伝い的な立ち位置なのだが、
たまたまメイン作家の先輩が
スケジュールの都合で中抜けし、
運良く変わり身として、
ブースの中に入り込めたのでした。
これも、不思議なラッキーです。
赤ペンを握って笑うだけで、
指示もヘッタクレもないのだけど。
「次の質問へ」とか、書く余裕ないですわ。
「あの、すみません、もし、
もし写真撮ってたら〜…、貰えますか」
収録後、何度考え直しても、
ダサすぎるお願いを
プロデューサーさんにしてしまう。
「え、やばいファン?」
と白い目で警戒され、
釈明に時間を使う。
ブースの中に座って
アルピーさんの横顔を見るのは、
変な感じでした。
その日の自分は、
特に何か仕事をしたわけでもないし
ただ笑ってただけで、
胸を張れることは何もないのだけど、
「そっか、胸張りたいな」とは
思えた日でした。
いつか酒井さんにも
ちゃんと改めてご挨拶したいです。
「ご挨拶」というのも偉そうですが、
ニッポン放送に出待ちに行って
リスナーとしてお話したこともあるので、
「改めてご挨拶」でいいかな。表現は。
「お父ちゃん、兄ちゃん、
聞いてほしいことがあるんだ」
何度も何度も入力した一文です。
早く、聞いてほしいこと、
胸を張れる、聞いてほしいことを
作らないといけませんね。
頑張りましょう。