劇団かもめんたる『尾も白くなる冬』
赤坂RED/THEATERで観劇させていただきました。
人間のダメなところを丁寧に豪快に、笑いに変える優しさが、いつまでもどこまでも言葉の端々から香ってきます。
「彼らがなんて言うか聞きたい」そのモチベーションが、最後の最後までずーっと続く!「既にそこにあったコミュニティの雰囲気」と「それが変容していく瞬間」の描き方が本当にすごい。
徹底的に突き放した傍観者としての視点と、温かな人間賛歌が同居しているようで、「ぬるい」とはまた違う、「熱くて冷たい」液体に身を投じられている気分になりました。
そして前回同様、マキオさんのまさに“劇薬”なパフォーマンスには、“引き”笑いせざるを得ません!
アフタートークでウダイさんがおっしゃっていたように、今回は「何かが始まる“前”の物語」。その壮大なストーリーのプロローグと、眠り・終わりを肌で感じさせる「冬」という季節がステキなコントラストになっていました。
「面白くなる」というか、
最初からずっと尾も白いまま。
本当に楽しかったです。
お疲れ様でした。
土日も頑張ってください。