前略、オフィス椅子より | 梯子ダルマ オフィシャろうブログ

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ラジオネーム:梯子ダルマとして深夜ラジオにメールを送っていた、現在放送作家として働く26歳の男が書くブログです。

思ったことを書いて、賛同・誹謗中傷などの反応がきて、コメントがきっかけで会話をしたり、そんな交流が嬉しいです。

朝は1

昼は2

夜は3

これ、なーんだ?


特にひねりもなく、

正解は僕が使用している

「オフィス椅子」の数な訳ですが。


座って、

足乗せて、

寝る。


番組会議や食事を除いて、

1週間で丸5日、事務所の同じ場所

同じ位置に座っている。


「ずっと、居るね」

「ずっと、居ますね」


会うたびに

先輩からも後輩からも

そう言われてしまい

なかなか恥ずかしい。


椅子の上で起きて、

椅子の上で仕事して、

漫画喫茶でシャワーして、

椅子の上で仕事して、

椅子の上で寝ている。


これはもう、身体壊しますね。

遅かれ早かれ。



実家は電車で1時間ちょい。

オフィス椅子で寝ている理由は


・移動時間が勿体無いから

・移動費用が勿体無いから

・遅刻が怖いから


3つ。


「身体壊したら意味ないから」

と言ってやりたい。


来年ごろには一人暮らしかな、と

漠然と考えている。


23まで実家暮らしの僕は

親離れできていない。







最近の、週末に“帰省”する生活で

なんとなく気付いたのは

まあ、母親がよく喋る。


「太ったんじゃない?」

「なんか良い話ないの?」

「ラジオ聴いたけどさ」


1週間分、まとめてマシンガントーク。


無口な父の代わりに

これまで話し相手になっていた僕が

遂にいなくなった我が家で

母はどう過ごしているのだろう。


隣の部屋が空いて

ご飯のおかずを取り合う兄がいなくなって

弟はどう過ごしているのだろう。


母と話す時間が増えて

父はどう変わるのだろう。



今、この“オフィス椅子期間”が

僕たちの親離れ・子離れの

緩やかな準備期間になっていて。









ふと気付けば、

「家に帰らない」ということが

特別でなくなってきています。

 

 









「一人で生きていくのか」と、

これまで想像していなかった

どうしようもない不安を

ようやく理解できたような。


みんな凄いですね。

みんな凄いな。


あの人も、あの人も、あの人も、

みんな一人で戦ってたんですか?


九州から上京してきた、大学のアイツも?


家で毎日一人で?

自分で稼いで、自分で払って?


“普通に生きている”人は、

それだけでもう強いんですね。


最近では

朝ドラ『ひよっこ』で

父が見つかった後も、

「私の家はここ(東京)」と

一生懸命働くみね子の姿に

自分を重ねたり、

重ねなかったり。





こうした自分の現状を

まぁまぁ深刻な顔で

話したつもりだったのですが、

先日、事務所の社長からは

「ヒモになれば?」

と言われてしまいました。



ヒモね。

ヒモっすか。


そうですか。

いいですね。


まだまだ糸くずなもんで

それも贅沢な話ですが。


風が吹けば飛ぶような

ほつれた細い体を、

今日もオフィス椅子に乗せて








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