ハチドリです。   

 

実技試験の仮テスト前に、何度も練習したのが特別操作。 

 

これを仮テストでクリア出来たら、本番での特別操作はしなくて良いというボーナスが貰えるのです。   

 

よく出るのがパーキング、3ポイントターン、坂道発進。 実際に頻用するからだと思いますが。  

 

いつも運転しているレッスンカーでテストを受けるのですが、私のレッスンカーにはバックセンサーはありますが、駐車用のモニターのようなものはありません。

 

使うのは技術とミラーのみ。   そしてオランダで教わるバックでの駐車は、旦那がフランスで教わったのとちょっと違うようです。 

オランダは狭い道が多いからなのか、駐車スペースに対して直角に停めてから、バックで90度に入っていくやり方です。 

 

フランスで旦那は、反対側に斜めに切ってからバックしていく方法を習ったそうで、たぶんこっちの方が早いし一般的な気がしますが、オランダは道路幅が狭いからなのか?  

習った方法は、駐車スペースを0として、2台横の車の真ん中と自分の車の真ん中が合ったときにハンドルを切る、てやつですが、真ん中ってのがムズイ。   

そしてバックでの縦列駐車は、オランダは道路の両端に縦列駐車スペースがあり、排水の関係で道が両端下がりになっていることが多く、入っていくとき地面の下り角度でタイヤが滑り落ちそうになるのです。

 

駐車のテストは、タイヤが道路の段差に当たったらアウトなんだって。   

もちろん前後左右の安全確認もしっかりチェックされるので、ミラーばっかり見てられない。 

周りを確認しながら、ミラーをにらみながら眉間にシワ寄せて駐車の練習。   

 

そして坂道発進、これも普通に出くわす状況なのです。 

なぜならオランダは運河だらけで、運河を超える橋やらトンネルやらのポイントで交差点があるのです。 

マニュアル車は普通でもエンスト起こしやすいのに、この坂道で止まった状態からの発進は結構難易度高いです。     

 

仮テストがキャンセルになり、その日はレッスンのみになりましたが、駐車と坂道発進に何度も失敗しました。 

インストラクターに、

 

 「今日が仮テストだったら、ボーナス貰えなかったよ。キャンセルになってラッキーだったと思うよ」 

 

と言われるしまつ。   

 

1週間にまた3回レッスンを押し込んでもらい、翌週仮テストを受けました。  

 

 仮テストは本番テストと全く同じように進行します。   

 

まずCBRオフィスの待合室で、生徒とスクールのインストラクターのペアがテスト開始時間まで待ってます。 

この日は10組以上の受験者がいました。

男子学生ばっかり。インストラクターも男性ばっかり。   

 

皆緊張してるのか、固唾を飲む音が聞こえるほど、シ~~。ンとしてました。 

 

私も例外なく、緊張で連続ため息。   

 

インストラクターの言う、 

 

「大丈夫大丈夫。いつも通りにやればいいんだよ。30分、言われたように運転するだけ。」 

 

の励ましの声も、遠ぉーくから聞こえる。 仮テストでこんなに緊張してて、本番大丈夫か私。   

 

時間が来たら隣の部室のドアが開き、皆一斉に指定された番号のテーブルに行く。 

 

テーブルには試験管がいて、インストラクターと3人で座る形になってます。 

30代前半と思われる、若い白人男性試験官に挨拶し、試験の大まかな流れを説明してもらってから、3人で出発です。   

 

オフィスを出て駐車場に向かい、駐車場の手前で止まって、ざっくりした視力テストがあります。 

20メートルくらい先に駐車してある車のナンバープレートを読むっていう。 

めっちゃざっくり。

普通に読んだら、「OK!」と言われ、そのまま自分のレッスンカーに向かいます。 

 

試験管は助手席、インストラクターは後部座席に座ります。   

ちなみに、本人の希望によっては、インストラクターは同行しなくてもいいらしい。 

「どうする?」 

と聞かれましたが、いや、そりゃ居てほしいに決まってるし!     

 

「じゃ、まず駐車場出て右へ。その後ロータリーを左ね」   

 

ものすごいスピードであっという間に目の前に現れる電気自転車だらけのオランダでは、このロータリーは超難関。 

 

その多くには周りにぐるっと自転車道があって、入る時も出るときも自転車が優先で、場所によっては右左だけじゃなくて前からも後ろからも来る。 

 

近づく自転車を見逃したら、一発アウトらしいです。

こわ~   

午後だったので自転車の学生が多く、なかなか入るタイミングをつかめず、きょろきょろしながら焦る私。 

 

しびれを切らした試験官に、

 

「チャンス見つけて入らないと、いつまでたっても動けないよ」 

と催促されてしまう。   

 

10分ほど指示に従って走ると、試験管が、 

 

「ok、じゃ1つ目の特別操作、この道のどこかで、3ポイントターンしてね。どのスポットでもいいよ」 

 

とおっしゃる。   

 

ミラーと周りしっかり確認してターン。

 

練習で一度、この3ポイントターンでタイヤが道路の両端の水路に沈んで、脱出するのに何回もエンストおこしましたっけ。 

 

この日は道幅が広いところで、普通にクリアできました。   

 

「OK, じゃまた発車して」 と言われてから、しばらく何の指示も無い。 

 

これは気をつけねば。 

CBRの暗黙の了解? 

レッスンでも何度も言われた、

 

「何も言われないときは、まっすぐ行くという意味だからね」 

 

で、これがトリッキーポイントなのです。   

 

なぜなら、何も言われないからまっすぐ進んだら「カーブ道」交差点で、真っすぐ行ってしまうと左折になるとか。 

 

何も言われず普通に進んで、通行止めサイン見過ごしてしまって入っちゃうとか。(これは一発アウト)   

 

で、これが、わかりにくーいポイントにあったりして、そこへ誘導されるらしい。 

あぁこわっ。   

インストラクターはそういうスポットを熟知してるので、レッスンでそういうところは制覇していきます。   

 

無事何もなくやりすごし、 

 

「はい、じゃぁ2つ目の特別操作、この道のどこか好きなところで縦列駐車してね」   

 

空いている道だったので、がら空きスポットを見つけてそこに駐車。 

段差に当たらないように、素早くハンドル切る。   

無事駐車出来ました。

 

止まったところで、 

「OK、じゃぁナビ設定して。用意出来たら発車してください」   

 

このナビもトリッキーで、時々標識変わってたりしてナビが追い付いてないらしく、ルートに通行止めが合ったりして、よく見てないとまた一発アウト。   

 

ナビ苦手。   このナビになると、ついパニックになる。 

 

「300メートル先右折です」って、その300メートルの間に2つ交差点あったりして、1つ手前で右折しちゃうとか。

 左折、と言われて早めに左にレーンチェンジしたら、居たレーンが直行と左折と両方のレーンで、 

「一番右側のレーンに居ないといけない」というルールを守れてなかったり。

   

パニクりながらも、なんとか高速に乗ってCBRのオフィスまでナビで帰りました。