見せかけだけの本人意思決定支援は要らない | 自閉症スペクトラムの窓

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~そのままの君と~  自閉症の息子と、家族の日々を綴って・・・

父と母、兄と妹の家族4人の生活は、山あり谷あり、時に綱渡りな状況です。

笑いあり、困ることあり、ハプニング多々あり。

たいへんなことも多いけど、どうせなら笑顔で過ごせたらと思っています。

LADです。最近、やらないといけないことが立て込んでいて、リビングで寝落ちが続いています。腰が痛くなるので、よくないのですが、眠気に負けてしまいます。

 

障害者本人の「意思決定支援」ということを、住んでいる県が、前面に押し出して、条例を作ったり、強度行動障害の方の居る入所施設で実践を始めたと報告がありました。

 

ここでいう「意思決定支援」とは、障害のある人の気持ちを理解し、その意思にそった支援をするということだそうですが、実際に、県の施設見学に行った方が、非常にがっかりされていました。

 

強度行動障害のある重度の自閉症の方を、施設の外へ連れ出して、その人が出来ると思われる、園芸活動をしてもらうという場面を見学したそうです。

 

ですが、施設内の部屋から動こうとしない自閉症の方に「○○するから、外へ行きましょう。外は気持ちいいですよ」というような、矢継ぎ早の声掛けで、移動を促していたそうです。

 

あまりに、しつこい声掛けで、外へ行くことを促されたので、しぶしぶ外へ出ていったそうですが、これが本当に、「意思決定支援」なのでしょうか。

 

自閉症の親なら、まず、何故、外に出たがらないのかを、観察、推測すると思います。外に出て、働くことが、その人の幸せだと、誰が決めたのでしょうか。支援者の人の一方的な決めつけです。

 

また、外へ出て、仕事をして欲しいなら、本人の何をするために、いつ、外へ出るのか、出て何かをしたら、本人にメリットがあるのか、きちっとわかるように伝えてから、行動を促さないと、ダメだと思います。

 

そもそも、この自閉症の方の、アセスメントをきちっととってからでないと、的確な支援、意思決定支援は出来ないと思います。

 

見せかけだけの「なんちゃって意思決定支援」は、いらないです。今後、どう県に働きかけていくのかが、課題になりました。

 

【今日のいいとこ探し】

 

息子が食べたいといって、家にあった材料で作ったハッシュドポテトです。最近、料理をしていなかったのですが、先日から、料理熱が再発しています。クリスマスのお料理メニューも考えるそうです。

 

 

追伸

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