低気圧や気圧の変化で、調子を崩す自閉症 | 自閉症スペクトラムの窓

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~そのままの君と~  自閉症の息子と、家族の日々を綴って・・・

父と母、兄と妹の家族4人の生活は、山あり谷あり、時に綱渡りな状況です。

笑いあり、困ることあり、ハプニング多々あり。

たいへんなことも多いけど、どうせなら笑顔で過ごせたらと思っています。

LADです。今日から、関東地方は、梅雨に入りました。朝は、土砂降りのすごい雨でした。これから、毎日、雨模様の空とにらめっこになります。

 

低気圧や雨の日は、自閉症の子には、生理的に辛くなるこがとても多くて、調子を崩します。

 

人によって違いますが、頭痛、倦怠感、イライラ、関節痛、愁訴など、さまざまな体調不良が報告されています。この体調不良から、学校や仕事に行けない、行きたがらないので、親ともめる。

 

気持ちが不安定なので、自傷や他害、脱走や物を壊す、怒る、泣く、人に絡む、不安を訴えて相手を拘束する等など、様々な問題行動が顕著になります。

 

ケアするために、親がかかりっきりになってしまい、仕事に行けない。親のメンタルが崩れ、結果、体調も悪くなる。母の場合、家事にも支障が出て、家全体が荒れてしまうという、本人以外へも、問題が波及します。

 

天気のことですから、人がどうにかできる問題ではありません。では、どうすればいいのか。いくつかの方法をあげてみます。

 

○天候不順に、見通しを立てる

 →梅雨なので、気持ちがイライラしたり、体調が悪くなっていることを

  説明。梅雨があけると、イライラがなくなり、体調もよくなる。だから、 

  梅雨明け(例年7月5日過ぎ)を待つように伝える。

 

○体調がよくない、調子が出ないことを、親も本人も自覚する

 →連絡帳など、記録を撮っておくと分かりますが、この時期、お子さ

   んは、メンタルや体調を崩していると思います。「梅雨だから仕方

   ない、例年こんなものだ」と、思いましょう。親も子も諦めがついた

   ら、気持ちが楽になります。

 

○薬やリラックスできるものの力をかりる。

 →かかりつけ医で、気持ちが落ち着く薬や気持ちが下がるのを防

  ぐ薬を処方してもらいましょう。薬が苦手の方もいると思いますが

  期間限定と割り切って薬の力で楽になりましょう。

 →リラックスグッズを買って与える。ふかふかのソファーやぬいぐ

  るみ。ミニテントや寝袋など、本人が好きで安心できるものを与

  えて気持ちを落ち着ける。

 

○学校や事業所へ低気圧のせいで体調やメンタルがよくないことを

  伝え、無理をさせないようにしてもらう。

 →今まで出来ていたことでも出来なくなることがあります。さぼって

  いると、思われないように、親が説明しておきましょう。

 

○普段と同じ、規則正しい生活が送れるように気を付ける。

 →睡眠を十分とる。、体に無理をさせない。習い事や療育なども、詰め込みすぎない。体調が悪いなら、休んでいいということにする。

 

○美味しいものを食べる。

 →甘いもの、カフェインをとる。本人の好きな物を食べる。空腹は、イライラを誘発します。食べ過ぎての肥満に注意。

 

以上、思いついたことを、書いてみました。天候のことなので、出来ることは少ないですが、お子さんに合う方法があれば、ご参考まで。

 

【今日のいいとこ探し】

 

2階のトイレに飾ってある「52の至福」という特急列車の四季折々のポストカード。春の桜の風景画だったのに、気が付いた息子。

 

「お父さん、夏に替えてください」と、自分でお父さんにお願いできました。季節をきちっと、感じられているようで、よかったです。

 

水田の中を走る「52の至福」のイラストです。