髪の毛を1人でカットしに行くためのスキル | 自閉症スペクトラムの窓

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~そのままの君と~  自閉症の息子と、家族の日々を綴って・・・

父と母、兄と妹の家族4人の生活は、山あり谷あり、時に綱渡りな状況です。

笑いあり、困ることあり、ハプニング多々あり。

たいへんなことも多いけど、どうせなら笑顔で過ごせたらと思っています。

LADです。今日も35度越で暑かったですね。ウォーキングは、断念しました。先日から、「アガー」という、ゼラチンや寒天の仲間を使って、主人が色々つくってくれています。パンナコッタ、抹茶ゼリー、きな粉黒蜜など、夏ならではの冷たいおやつ、うれしいですね。

 

 

朝、自分で予約の電話をして、美容院へ髪を切りに行った息子。しばらくして、その息子から、電話がかかってきました。

 

「お母さん、申し訳ないんだけど、財布に3680円しか入っていなかった。カット代3980円だから、僕の紺色の巾着(息子の生活費入れ)もってきてください」と、母にヘルプの電話してきました。

 

どうして欲しいのか、どこにお金があるのか、までちゃんと言えていました。すぐ持って、美容院へ行きました。

 

困った時に、電話でヘルプが出せるようになって、本当に成長を感じました。出かける前に、財布の中身をチェックすることを、約束させましたが・・・・。

 

以前のブログで、髪の毛を、1人でカットしに行くためのスキルのことを書きました。再度になりますが、挙げてみたいと思います。

 

まず、事前に、親子で、美容院へ通って、息子にも、お店の人にもお互いに慣れてもらっておきます。

 

美容師さんには、息子の特性や嫌がる動作、言い方などを、伝えておき、また息子の好きな物、話題として何が興味をひくかなども、伝えておきました。

 

≪1人で、カットに行く時に、必要なスキル≫

 

1)髪の毛を切りに行くタイミングを、自分で判断する

 →長さや必要性が理解できればいいが、それが無理なら、2か月に1回などと決める。次回の予約をその場でして来るという方法もあります。

 

2)電話で予約をする

 →何を話せばいいかわからないなら、紙に書いて読み上げる。予約時間を書く欄を作る。電話やスマホの使い方をマスターする。スマホの電話帳に、お店の電話番号を登録する。

 

3)1人でお店に行く

 →歩いて行くのか、自転車か、安全に行けるよう、交通ルールを守れるようになっておく

 

4)自分の切りたい髪型を伝える。

 →同じでいいなら、「同じ長さで」と、言う。言えないなら、以前切った時の写真を見せる。

 

5)ケープを付ける。カットの間、動かない。

 →人がケープを着せるのが嫌なら、本人にケープを着させる。ハサミを使うことなので、動かないよう我慢してもらう。息子の美容室は、ビデを見ながらカットしてくれました。

 

6)代金を払う。

 →普段から、自分の財布を持たせる。そこから、自分で払うことを教える。お金の種類の見分けがつくようにする。

 

以上を、1つ1つスモールステップでスキルをあげていけば、髪の毛を1人で切りにいけるようになります。

 

何かをさせたい場合、出来るようになって欲しい場合、子どもの行動を分析して、何が出来るようになればいいのかを、1つ1つ分けて考え、それを元に教えていく必要があります。

 

積み重ねが自立にがつながります。

 

【今日のいいとこ探し】

 

美容院へ、いつもなら、耳カバー(髪染めにつかうビニール製)を持っていくのですが、今日は、いらないとのこと。理由を聞いたら、「僕、大人だから、もう耳カバーはいらないんだ」と、言われました。

 

昔は、耳元でハサミを使われると耳を切られてしまう気がして、怖いので耳カバーを付けてカットしていました。

 

ちなみに、耳を切られると心配していたのは、美容師さんが、髪の毛の襟足やトップを切ったあとに、「じゃあ、次は、耳(の周り)を切るからね」というのを、言葉通りにとって、「次に、耳をハサミで切られてしまうのか・・・」と、字義通りにとって、怖くなったからです。

 

これは、だいぶ大きくなってから、母が気が付き、美容師さんに「美美の周りの毛をカットしますね」と、言い直してもらってから、落ち着いて切れるようにはなっていました。ただ、耳カバーは、そのまま付けていたのですが、いよいよ卒業です。成長しました。

 

 

追伸

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