10月10日。
一人目の妻との結婚記念日。
釧路の夜は冷え込み始め、月が静かに空を照らしている。
ふたりの女性と歩んだ60年の人生を、今夜は静かに振り返ってみた。
私の人生で2人の女性と生活を共にした
一人目の女性は
27歳の時結婚し双子の女の子を産んでくれた。
だが、子供達が11歳の時
胃癌で尊い命を失った
まだまだ成長途中の子供達を残して
旅立ったので悔しかっただろう。
俺も絶望を感じてたが
妻が残してくれた子供達と共に
生きなければ、この子達を立派に育てなければと毎日が大変だった。
しかし子供達は子供達でパパの事を思って
手も掛からないで育ってくれた。
逆に子供達と共に成長できたと思う。
2人目の妻は
籍は入れなかったが
生活は共にしていた。
男の子を二人、育てていたシングルマザーだった
俺の子供二人、パートナーの子供男の子二人
計四人の子供の母となり大変だったと思うが
充実した生活を送ってくれたと思う。
そうあっていたと信じてる。
そのパートナーも二年前
肺癌でこの世を去った。
かろうじて孫の顔見れたので
それだけは良かったのかな?
俺の人生って何だったんだろう?
そんな後悔を毎日毎日襲ってくる。
四人の親父
俺出来てるのか?
三人の孫
俺いい爺ちゃん出来てるのか?
静かな釧路の夜に、ふたりの女性と歩んだ人生を思い出す。
彼女たちが残してくれた命と記憶を胸に、俺はもう少しだけ頑張ってみるよ。
