原作者のかたが、「ドラマ制作の方々にお任せします」と明言されている場合をのぞき、やっぱり実施すべきじゃないと思います。
結局、いったん回避したからと言って、何かが解決したワケではないから、今後の映像化活動に暗い影を落としただけになってしまいました。
私個人は、たまに書いている通り、マンガの実写化は基本として嫌なほうです。
だけど、好きで読んでいる『ミステリと言う勿れ』のドラマ化があった時、非常に喜んでいた作者の田村由美先生のコメントを読んだので、「ちょっと嫌だけど見てみようかな」と思いました。
実際には、賛否あった中でも評判は悪くなかったケースでしょう。
でも、細かい点には不満もあり、整くんはライカさんのほうに気があるのに、風呂光さんがなんとなく整くんを好きそうに演出しているのが不快だったり、そもそも演技は上手い菅田将暉くんでも、なんとなく違和感があったりとスゴく満足とは言えませんでした。
映画もそこそこヒットしたのは、演技派の方がキャストだったせいと、あの話が映画向きだったことにつきるように感じます。
るろ剣も成功例としてあげられますが、アクションシーンばっかりでドラマ性が薄いのはイマイチで、唯一 DEATH NOTEだけは、成功した部類かなと今でも思っていますけど、別物として見ているだけかもしれませんし。
マンガを原作そのままって、無理ですもんね。
それを望むなら、絶対に断固として拒否すべきでしょう。
今回の件は、本当に残念すぎる結果でした。
議論よりも、制作段階での入念な打ち合わせは必須であり、面倒でも契約書をキッチリかわして、前にも書いたように原案として参加するなど、細かい役割分担が大事だと思います。
今後は、少し改善されるのか、マンガのドラマ化が減っていくにしろ、個人的にはどちらが正解かはハッキリ言えないです。
本当に大変なことになってしまいましたね。
安易に映像化しすぎだとは、思っていましたが、原作のファンだったら、どうしても興味はありますし、ホントに結論を出しにくい案件だとしか言えないのが残念です。
来ていただいて、ありがとうございます。