ホワイトハウスより新型コロナウイルスの起源に関するサイトが立ち上がり、共同通信など国内でも報じられています。国内で起源について大きく報道されるのは、これまでを考えると、国内での意識も大きな変化が生まれているのではないでしょうか。

 

とはいっても、日本は諸外国に比べると、知ってか知らずか、ずいぶんと情報のアップデートが遅れています。

 

このホワイトハウスのサイトでは、以下の5つの点に触れています。

 

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1. 本ウイルスは自然界では見られない生物学的特徴を有している。

 

2. データによると、全てのCOVID-19の症例は、ヒトへの単一の侵入により生じている。これまでのパンデミックは複数の流出により発生しており、過去の事例とは対照出来である。

 

3. 武漢にはSARS研究施設があり、バイオセーフティレベルが不十分な状態で機能獲得研究を実施してきた歴史がある。

 

4. 2019年秋の時点で、武漢ウイルス研究所の研究者らは、COVID様の症状を示していた。

 

5. あらゆる科学的基準から考えると、もし自然起源の証拠があれば、既に表面化しているはずです。しかしながら、いまだに表面化していない。

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新型コロナ発生前の、Nature asia(2018年)の記事(DOI: 10.1038/ndigest.2018.180409)では、機能獲得研究について触れられていますが、その中には下記のような文言があります。

 

 

ハーバード大学T・H・チャン公衆衛生大学院(米国マサチューセッツ州ボストン)の疫学者Marc Lipsitchは、機能獲得研究は「パンデミックに対する備えの向上に、これまでほとんど役立っていません。むしろ、偶発的にパンデミックを作り出してしまう恐れすらありました」と話す。

Lipsitchは、そのような実験はやるべきではないと考えている。しかし、米国政府がそうした実験に助成金を交付することになるのなら、格別に厳しい審査があってしかるべきだと彼は話す。

 

 

機能獲得研究をヒトが扱う以上、起こり得ることは実際に起こる、

ということなのでしょう。

誰も責任をとれない(とらない)のであれば、

このような研究は禁止されるべきです。