X(旧Twitter)にて、故茨木のり子さんの言葉を見かけました。
"自分の感受性くらい 自分で守れ ばかものよ"
学生時代だったかな、このセリフはよく覚えています。
当時、妙に腑に落ち、体に染みた記憶もあります。
同調という言葉がありますが、体制にヒトは弱い。
どこか直感で「こうじゃないか」と思っても、
それを凌駕する、世のねじ曲がった濁流があります。
久々に国際学会に参加するために、札幌を訪れていました。
夕刻、人々が行きかう、札幌駅地下を歩いていると
なんだか、この世が虚像で彩られているような感覚に陥りました。
これまで我々がそうだと思っていたこと。
実はそうではなかったと人は認めたくありません。
ある種、それまでの人生・自身を否定するような響きがあるからです。
同調。
「そうなんじゃないか」という直感。
茨木のり子さんが表する自身の「感受性」まで蓋をして生きる。
やはりこの世は虚像なんじゃないか。