2023年ノーベル生理学・医学賞。
新型コロナウイルスのワクチン開発に絡んで、カタリン・カリコ氏ら2人が選ばれましたね。
ラボの学生に
「本年度の受賞者決まったね」とこの話をしたところ、知らないようで。
興味がないのかどうなのか。
今回の受賞の是非はともかく、ウリジンからシューウリジンに
置き換えたことは技術的にはスゴイことなのでしょう。
分解のしやすさ、炎症反応の回避という観点。
しかしながら、その先の出口に大いなる禍があったわけで。
一方で、下記のような発言。
「どんな副反応が起きても、常に利益が上回る」 んだそうです。
かの原爆を開発したオッペンハイマーは、自身の発明が起こしたことについて
コメントを残していますよね。
あんな事態になったわけですから。
今回のカリコ博士の発言は、本心なのか否かは分かりませんが
言葉はそれを語っています。
ノーベル賞を1949年に受賞した技術「ロボトミー」。
日本語で前頭葉白質切截術と言われる、精神疾患を有する患者へのこの施術。
その後の顛末は知られるところです。
今回のmRNAに関するノーベル賞が
同じ道を歩まぬように、と願うしかありません。