人工甘味料としてコーヒーやチューハイなど、様々な飲料などに汎用されているアスパルテーム。
この度WHOが「発がん可能性物質」に分類されましたね。
以前から論文等でそのリスクに関する報告があり、私もデータを拝見していましたので、
個人的にできる限りさけるようにしてきました。
また単純にあの微妙な「甘さ」に違和感があったのも理由です。
とはいっても、以前は気にせず摂取していた時代もありました。
何にしろ、過度に警戒する必要はないですが、経常的に摂取する場合は、やはり気にした方が良いと思います。
今から100年ほど前、日本人の平均寿命は40数年だったそうです。
それが、今では男女差はありますが80数歳。
100年で2倍。
わずか100年で、ですよ。
「寿命が延びたんだからいいことじゃないか」
もちろん、そういう声があると思います。
この100年で寿命が延びたことと同時に、
我々の生活も劇的に、この100年で変化しました。
もちろん、地球環境もそうですし、日々の生活そして「食」です。
例えば砂糖にしても、これほどまで高濃度の砂糖の食品に、恒久的に暴露されたことは
100年前にはなかったでしょう。
コンビニに行けば、安価で甘くておいしいスイーツが乱立しています。
我々の体がこの100年で、これら激変する食に合わせて対応するため
変化しているとは思えません。
生き物は微生物から哺乳類まで、食べ物でできています。
すなわち食べ物は将来の自分であるはずです。
WHOがアスパルテームを「発がん可能性物質」に分類する前から
私はラボや講義にて、学生らに発信していました。
アスパルテームに限らず、種々の食品添加物についてです。
例えば下記はおにぎりを題材にしています。
おにぎりだから、成分はお米、のり、具材だけと思っている方も多いのですが、
実際はそんなことはないですよね。
スーパーのお弁当なども含め、いったい何を食わされているんだ
と一瞬思ってしまう、成分のラインナップです。
この忙しい現代。
便利なものに依存するな、とは思いません。
ただ便利の裏には何かあります。
自由と不自由は実は表裏一体。
せめて、自分が何を食べているのかを理解した上で
各自が判断すべきでは、と思うのです。
水、空気、食
全てが未来の自分です。