2月上旬、卒業生の卒論発表が実施されました。
本年度は、私がコーディネーターでしたが、
完全対面式での卒論発表は3年ぶりでした。
そのタイミングでコーディネートさせて頂いたのは
いろいろな想いもありました。
コロナ禍が始まった(とされている)2020年入学生の
クラス担任も務めさせて頂きましたが、
現3年生の彼らは来年卒論発表を迎え、卒業していきます。
2024年、来年。
コロナが終わったね。
良かったね。
人々はそう口にするのでしょうか。
それよりもこの2023年は、2類から5類に移ろうというタイミング。
この一年はとても大事なものになるように感じています。
この大事にものになる、という感覚は
この三年間のことを落とし物のように忘れ
そのまま5類に移行してしまうことに
とても底知れない危惧を感じています。
この三年間。
あまりにも大きなことがありました。
この期間で、これまで存在していたけれど見えなかった
膿のようなものが溢れ、なんとなくつないでいたものが
瓦解していくような感覚さえ覚えていました。
コロナが終わったね。
良かったね。
潮の満ち引きのように
このセリフだけ残して、
世の中が落ち着いていく。
これはとても恐ろしい、と感じます。