拾ったダイスを振ってみた。
僕はどの目を
期待しているんだろう。
遠くを見据えるってのは
そんなことじゃない。
勝負はダイスを拾ったとき
始まってる。
振ったところで
出た目と裏目の数の和は
どうせラッキーセブン。
出ることはわかってる。
どう出るかってことなんだよなあ。
ふとこんなことを考えてた。
人生はトータルでプラスマイナスゼロって言葉がある。
等価交換って言葉もある。
本当かな?
でもサ。
同じダイス両面の総和が7でも
どう出るかで、ラッキーセブンの意味も変わってくるんでないかい。
そう思ったら、勝負はダイスを振るときに決まっているのかもしれない。
でもさ、
逆に考えればサイコロをどう振ったって
総和は7だ、ラッキーセブン。
1が出たとしても、裏は6だよ。
今はしかめっ面する必要はないさ。
だったらダイスを振れるだけでも、
十分だ。
ダイスを振れる、
いや振らされたってとこかな。
それが人生って言うなら、上等だよ。
いずれにせよ
ラッキーセブンだ。
急いで死ぬことはない。
ダイスを振るために生きよう。