親は子よりも先に逝くもんだ。
親より先に死ぬなよ。
そんな言葉があります。
もっともだと思います。
私も息子チビ太郎を想う時、そうなのかもしれません。
ただ、必ずしもそうでないことも、人は良く知ってる。
それでも
親より先に死ぬもんじゃないぞ
と口をそろえる。
何かの約束のように。
あれは、もう何年前だろう。
5年、6年。
いやもっと前かな。
ある行政の方と地元の水産物の調査のため
連携して仕事をしたんです。
年齢は、私より少し若かったんじゃないかな。
柔らかな応対で、とっても印象の良い方でした。
仕事もメリハリが聞いていてね。
そんなある時から、一切メールの返信が無くなりました。
丁寧な方で、ほったらかしにするような方ではなかったので
不思議だったのですが、お体でも壊されたのかな、と。
後に、その方は亡くなったと伝え聞きました。
仕事で少しの期間交流させて頂いた程度ですが、
なんていうのか、そこはかとない想いにかられました。
お墓参りにでもと問い合わせたのですが、
あまり歯切れのよい回答がなく、今でもそれは叶っていません。
既にこの世に居ない方に、私はメールを送り続けていたわけです。
私はこの世の中、
この送り出されてしまった人生という舞台は、
特別だと思っています。
若くして逝く人
長寿を全うする人
事故で亡くなる人
戦争で亡くなる人
病気で逝く人
この世は特別で、
実際は、元ある場所があって
皆そこに戻ってく。
そう思わないとやりきれない
だから宗教が生まれたんだよ
死の恐怖から逃げ延びるための人が持つ思考なんだ
そんな周りの声がいろいろ聞こえてくるかもしれません。
でもいいじゃないですか。
この世は特別
そして、元あるところに、皆戻ってく。
さて、現在進めているブリの飼育試験も佳境です。
今年も二ヶ月切りました。
新型コロナ禍に覆われて時期に二年。
僕はまだ生きています。