時間というのは不思議です。
大学で働いていますが、一般的な学部は4年制です。
学生は1年生で入学してきて、4年間を過ごし、卒業していきます。
進学を除くと。
4年間。
この年月に20回かけると、80年。
この国の男性の平均寿命とほぼ近似します(80.98歳 厚生労働省2016年)
うちの学生が4年間を過ぎ卒業を迎えるとき、どう思うのか。
時間は生き物ですから、タイミングで感覚は変わるのでしょうが、
「あっという間だった」
という人も多いでしょう。
これに20回をかけるだけで、人の一生は潰えてしまうわけです。
20回だなんんて、まだまだながーい人生だな、と思える人それはそれでいいのかもしれません。
一方で、なんてはかない一瞬なんだと感じている人もいるでしょう。
少なくとも私は、20歳のころから、このロジックに打ちひしがれていたクチです。
時間ないぞ、ってね。
それでも、高校での出前講義だったかなぁ
・人生は何かを成し遂げるには短すぎる しかし何もしないで過ごすには長すぎる
という言葉を紹介したことがあります。
この引用、どこからだっただろう。
たしか何かの引用だったと思うんですが、もしかしたら私の頭に入っていたイメージなのかもしれません。
これを20歳のころに感じていたので、若いながら、
・いまできること
の第一歩として韓国への留学を決めました。
決めたらあっという間でしたね。
まずはコネクション探し。
またお金がないので、奨学金の確保対策。
韓国語の勉強
などなど。
我ながら、フットワーク軽かったなぁ、あの頃はと思います。
決めたら行動
ってのは大事ですが、
単なる猪突猛進型ではだめです。
自分なりの準備(お金やコネクションづくりも含む)、集中力、遠くを見つめる心
このあたりの自分なりの整理がついた上で、
"On Your Mark"
とスタートを切る。
その上での、あとはなんとなるだろう、は良い。
ただ自分を過信して、なんとかなるだろうは、厳しいかな。
特に私のような才能の無い人間は。
私はそう思っています。
来春には4年生が卒業します。
その時、彼らはどう感じるんだろうなぁ。
またこれからの自分、日本、世界の遠くを、どう見ているんだろうなぁ。
そんなことを考えていました。
今日は他の研究室博士課程の留学生が、公聴会(学位論文の発表会)
を行っていました。
彼も母国に帰り、また新しい研究生活を始めるのでしょう。
あ、年賀状まだかけていません。
今晩やろう・・・