昨晩は所属しているバスケグループ「LH会」の暑気払いがありました。
その会場に向かう車中にて。
我が借家はこんもりとした山の上にあるのですが、町の方で車で下ってほどないころ。
小さな男の子がやや駆け足で歩いています。
うちのチビより少し小さいなぁ。
2歳半くらいかな。
かわいいもんじゃ。
と、愛くるしい男の子を横目に我が車は通りすぎました。
あれ、あのちっこい子。
一人じゃないのか。
ちょっと道路に入っているぞ。
おいおい、大丈夫かね。
クルマがばんばん走ってるのだよ。
大丈夫かね。
ミラー越しに男の子の後方、更には前方に目を向けても両親どころか、人影もありません。
明らかにデンジャラスなシチュエーション。
たまりかねて、車を路肩に寄せ、男の子のもとへ。
私:こんにちは。
男の子:こんにちはー
私:お母さんいないの、一人だと危ないよう
男の子:お母さんいるよう
すると男の子は元来た道を駆けてもどっていきます。
私:危ない危ない、クルマきてんだぞう。
よく見ると男の子の手元にははがきのようなものが握りしめられています。
危ないので、男の子を呼び止めようと走り出そうとした瞬間。
50mlほど先のアパートの3階くらいのところから、男性が。
まわりをキョロキョロ見回しています。
間違いなく父親でしょう。
突然いなくなった息子に気づき慌てて、飛び出したといったところか。
しかし、あそこからこの子来たのね。
小さいのにすごい行動力です。
男性は我が子がアパートエントランスの道路側にいることを確認し、
慌てて、降りてきます。
私は男の子を追いかけるのをやめ、その様子をみていました。
男の子を抱きしめる、父親。
私は遠めに
「大丈夫ですかー!!男の子、道路に出ていたもんで」
父親は50m先で、丁寧にお辞儀をしてくれました。
私の推理では、男の子は両親がハガキをポストに入れているのを覚えており、それを出しに行こうとしたんでしょう。
彼が道路で駆けて行った先にはポストがあったのです。
しかし、それを自分でやろうとは、ちっこいのになかなかの行動力。
というか、デンジャラス。
子を持つ親としてはひやひやものです。
クルマに戻り、会場へ走らせる私。
ミラー越しに親子をみると、父親が、軽く息子のお尻を叩きながら、抱きしめています。
「心配させるんじゃないよう」
とでも言っているのでしょう。
一日一善ではないですが、良かった良かった。
こんな私でも人の役に立てて、良かった良かった。