最近、なぜか過去に書いた「魂の闇夜」に関する記事がよく読まれています。もしかしたら今のこの大転換とカオスの時代に、魂の闇夜を経験している人が多いのかもしれないですね。

そんなこともあり、ここ最近あらためて「魂の闇夜」とはいったいなんだったのだろうと考えていました。

そして今のわたしが、あの頃を振り返って出てくる答えは、「自我(アイデンティティ)の崩壊と再生」だったのではないかということです。

当時は、身体的にも精神的にも様々な症状が次々と出てきて、何が起きているのかまったく分からない状態でした。まさにカオスです。

だけど、これは何かの通過儀礼のようなものじゃないかと冷静に感じている自分もいました。

そのときは「自我の崩壊と再生」なんて概念はありませんでした。
ただ、今までの自分ではいられなくなるような、何か大きな変化が起きている。そんな感覚だけは、ずっとありました。

そもそも「魂の闇夜」とは?
調べたところ、「魂の闇夜」という言葉は、もともとはキリスト教神秘思想の中から生まれた言葉で、16世紀スペインの神秘家・詩人である「十字架の聖ヨハネ」が、『暗夜(Noche Oscura)』という詩を書き、その後、その詩について『暗夜』という注解書を書いています。
その中で聖ヨハネは、魂が神との合一へ向かっていく過程で経験する、深い「夜」について語っています。
ここでいう「夜」は、単なる人生の苦しみを意味しているわけではありません。
それまで自分を支えていた感覚や欲望、認識などが浄化され、古いあり方を手放していくような、深い霊的なプロセスです。(参考:クリスチャン古典文庫『暗夜』⁠)
つまり「魂の闇夜」という言葉そのものが聖書に書かれているわけではありません。

聖書に由来する言葉というより、キリスト教の神秘思想の中で発展してきた概念とのことです。

そして現代では、この言葉がもっと広い意味で使われるようになり
「これまで信じていたものが信じられなくなる」
「自分が何者なのかわからなくなる」
「人生の意味が分からなくなる」
「古い価値観や生き方が崩れていく」
といった、深い精神的・霊的な危機を表す言葉としても使われています。


わたしが当時いろいろ調べて最初にたどりついた言葉は「スピリチュアル・エマージェンシー」というものでした。そしてスピリチュアル・エマージェンシーについて調べていく中で、この「魂の闇夜」という言葉を知ったという経緯でした。

わたしは今では、「魂の闇夜」は魂の成長のための通過儀礼のようなもので、古い自我が崩壊し、新しい自分へと生まれ変わっていくためのプロセスのようなものだったと捉えています。


最初に出てきたのは「怒り」だった
わたしが魂の闇夜を経験して、最初に驚いたのは「怒り」でした。
1ヶ月近くもの間、それまで経験したことのない、ものすごい激しい怒りに四六時中支配され続けていました。

実は、それまでわたしはこの人生で、ほとんど「怒り」という感情を感じたことがありませんでした。

むしろ「なんでみんな、そんなに怒るんだろう?」と思っていたほど。これは今でも少しそういうところがあります(笑)

もちろん、多少は無自覚に抑圧してきた怒りもあったと思います。
でも、あのとき出てきた怒りは、そんなレベルのものではありませんでした。

まるで、火山が突然噴火したような怒り。
自分でも、圧倒されて、自分をどう扱ったらいいのか分からず。周囲の人たちにも迷惑かけまくりでした。

あのときの怒りは、今世だけではなく、過去世から持ち越してきたものや、もっと奥深いところに蓄積していたものが、一気に表に出てきたような、それくらい激しいものでした。

これはわたし自身の体験で、人によって、魂の闇夜で表に出てくるものは違うと思います。

怒りではなく、悲しみかもしれない。孤独かもしれない。恐れかもしれない。

あるいは、「今まで何をしていたんだろう」という空虚感かもしれない。

その人がこれまで生きてくる中で作り上げてきた「自分」によって、出てくるものも違うのだと思います。


星読みを学んで、あの時期の意味が見えてきた
あの体験から10年以上経ち、わたしは星読みを学び始めました。

タイミングを見る方法を学んですぐ調べたのは、あのときのこと。
あれはいったいどんな意味があったのか。ずっと確認したかったから。

わたしが魂の闇夜を経験した時期を振り返ってみると、トランジットの冥王星が、わたしのMCにスクエア(90度)を形成していました。
(実はこれ1回目に見たときには分からず、2度目に見たときにわかりました。)

冥王星は「破壊と再生」「根本的な変容」「古いものを終わらせ、新しいものへ生まれ変わる」といったテーマを象徴する天体です。

もちろんみんなが、冥王星がMCにスクエアになると魂の闇夜が起きるということではありません。

でも、自分の人生の方向性そのものが大きく揺さぶられた時期と、冥王星がMCにスクエアを形成していた時期が重なっていたことを発見したときのわたしは「これだったのか!」と、納得しかなかったです。

魂の闇夜という体験そのものが、冥王星の「破壊と再生」という象徴にとても近いものだから。


古い「わたし」では、もう生きられなかった
あの頃のわたしは、「これまでの自分で、これからも生きていく」ということが、できなくなったのだと思います。
というか「強制終了」という感じ。

それまでの価値観、人との関わり方、自分の存在価値。
そして「こうしなければならない」という思い込みや
人からどう見られるか、自分は何者なのかなど。

そういったものが全て一度バラバラに崩壊した。そりゃ苦しいわけです。

でも、今振り返ると、崩れる必要があったのだと思います。

当時のわたし自身が、すでに「これは何かの通過儀礼なんじゃないか」と感じていたのも、今思えば不思議です。

「これは、何かが終わって、何かが始まる途中なんだ」ということだけは、どこかで分かっていたんですよね。だから頭がおかしくなりそうと思いつつも、病院には行かなかった。

あの頃のわたしと今のわたしは、たぶん別人です。
一度崩壊した自我は、元には戻らない。

昔のわたしを知っている人が、今のわたしを見たら驚くと思います。逆に、今のわたししか知らない人が、昔のわたしを見たら「本当に同じ人?」と思うと思います(笑)。

ほんとに、別人です。見た目もたぶん別人のようです。

過去のわたしは本当にメンタルが弱弱で、いつも人の目を気にして、他人軸でした。

自分がどうしたいのかより、「人にどう思われるか」「どうしたら人に評価されるのか」ばかりを気にしながら生きていました。

でも今は、「わたしはどうしたい?」を最優先に生きています。
とはいえ、完璧に「自分軸」になったわけではありません。これからもいろんな感情を味わって成長し続けるのだと思います。

あの「魂の闇夜」は、魂の成長の、最初の大きな大きな(大きすぎる)きっかけだったのだと思います。

わたしを壊すために起きたのではなく、わたしが本当の意味で自分自身を生きるために、古い自分を終わらせるプロセスのはじまりだった。

だから、今は「経験してよかった」と思えます。

そして今、星読みを学んで、自分のホロスコープを見て「あの経験も魂の計画だったんだろうな」と思うのです。

あの当時は先が見えないトンネルの中にいるような感覚だったけれど、今は「破壊があっても必ず再生される」と、心からそう思えるようになっています。

そして、あのとき学んだことのひとつに、宇宙を信じて委ねるということがあります。
委ねればそのプロセスは早く過ぎていくということを体感しました。

そうすると、そのプロセスがなくなるわけではないけれど、少しだけ(あるいはものすごく)スムーズに進む。
今はあれほどの体験はないけれど、何か行き詰まるようなことがあると、意識して「委ねる」ようにしています。

長い夜があったからこそ、今のわたしがいる。だから今なら、あの「魂の闇夜」を経験してよかったと思えます。

そして魂の闇夜について書くのはたぶんこれが最後になると思います😊

そして、今回この記事を書いている途中思い出したことが。

なんと、あの「魂の闇夜」の時期は、プログレス月では下弦の月の時期だったんです。

下弦の月には「脱構築」「アイデンティティの危機」「脱皮していくようなフェーズ」といったテーマがあります。

さらに、「今までやってきたことが以前のようにはワクワクしなくなってくる」「新しいビジョンが概念化されてくる。終わりの始まり」というタイミングでもあります。

つまり、トランジット冥王星の「破壊と再生」だけじゃなくて、プログレス月の下弦の月まで「古いものを終わらせて、次へ向かう」タイミングだったんです。

こういうの見ると、星のエネルギーってほんとすごい!と感嘆してしまいます。

そして、あらためて、わたしの魂はわたしにあの経験させたかったんだな思ってしまいます😊✨




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