#9

 

【完結】 変容  完了 寛大 宇宙 浄化 共感 自然 混沌 高潔

自然数。真理。自己再生。知性、冥界、魔術と関連のある。博愛。

全体意識。人類愛。道徳性。崇高。

 

 

 

18 THE MOON、9 THE Hermit(隠者/賢者)

 

 

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18 THE MOON

 

この門を通れば、太陽の世界へと行ける…

それは真実の自分を取り戻す試みでもある。

 

けれども、その試み、この門を通る為には審判を受けなければいけない。

そこに待ち、留まり、その在り方を門番に問われるのだ。

 

ここで待つ間、潜在的な、様々なあぶり出しがあるだろう。

それは必要なあぶりだしでもあり、それを乗り越えて進む覚悟を問われるのだ。

 

それはずっと傷ついてきた、見ようとしていなかった心の傷かもしれない。

それは血がにじむ、間違った支配の中で生きていた奴隷の道であったかもしれない。

奴隷の解放へ進む道も、辛く険しかったろう。

 

あなたはたくさんの傷を抱えてきた。こんなにも、辛いことが沢山あった。

けれども、その傷は本当は光に変わることが出来る。

光に変えて、その先へ進むことが出来る。全ての経験が、あなたにとっての光になるのだ。

 

自分の弱さ、欠点だと思っていたものが、光に変わる。

本当にそれを理解したとき、自分を癒すことが出来た人は、次に他者へ光を投げかけることが出来る…

 

 

本当にここを進むことを決意したとき、

門番はあなたに勇気を与え、その背中を押してくれるだろう。

そして、門番の足元にいるコヨーテは、あなたが捨てなければいけない「古い考え」を食べてくれる。

 

 

あなたは本当にはまだ門の先へは進めないかもしれない。

その一歩が踏み出せないのかもしれない。

 

進む前には、潜在的な恐怖があぶりだされる。その恐怖に飲まれ、気が狂いそうにもなるのかもしれない。自分が何処に立っているのか分からなくなるのかもしれない。

何故なら、この門は、目には見えない、ファジーな世界に立っている。

 

それでも、この先への進む為に、何度でも見つめるものがあるのだろう。

そして、知らない間に、私たちは何度も、本当はこの門をくぐっている。

 

 

太陽を押し出そうとしているスカラベは、あなたがもう意識的には目覚め、気付いていることを伝えている。全てが自分の為に起きていたことだとあなたは気付いただろうか。

 

あなたが渡される水星と海王星の鍵。

ハートを開き(水星)、見えないものを信じられる感覚(海王星)、

それらを使って、この門を進む。

 

いつでも、先に進むには勇気と覚悟がいる。

ここから先は、未知の世界だ。

 

 

 

9 THE Hermit

 

賢者は自分の宇宙だけを見つめている。自分自身を熟考し、それだけに集中している。

それだけを極め、成熟している。

 

もはや賢者にとって過去、現在、未来への限られた概念はなく、

ケルベロスが示しているそのあらゆる執着や恐れは賢者にとっては背中を向けていられる程小さく、害をなさないものである。

ケルベロスを飼いならした賢者は、勝手についてくればよいとばかりだ。

 

そしてカードが示す乙女座は、その従属を越えていくことを示している。

何かしらの植えつけられた考えや、他者の意識、考え、それを越えていくのだ。

 

占星学で見るとき、個人領域の最期の位置、社会に出る前に自分を整える位置にある乙女座は、まだ実際の社会に飛び出してはいない。

だからこそ、その前に自分を整えるだけ整えようとする。

それは社会/他者を意識したものだけれども、いきすぎれば自分の想像する社会/他者への、「こうでなければならないだろう」といった意識の従属になってしまうのだ。

 

けれども、その意識をもはや使いこなすことが出来るのであれば、

それは衣食住の、日常生活の細微な点から示される美しい生き方、在り方を、完全性の本質を、私たちに示してくれるものにもなるだろう。

 

 

太陽のランタンは自分が本当に輝くものを自覚した意識だ。

心の問題を解決し、その先へ進めることを伝える。

 

賢者はランタンでその道を照らし、導いている。

その根源の火でもって、目覚めを促している。

 

あなたが本当に見つめる必要のあるものは何だろうか・・・

あなたは、何のためにそれをするのだろうか。

あなたは、何のためにそれをしているのか。

 

その気づきは、そこまできている。