PISCES  魚座 ♓ 2.19~3.20

 

 

 

 

ルーラー:海王星  柔軟宮  エレメント:水  陰  12ハウス  解体と浄化

 

{ I belive 私は信じる }

 

 

水瓶座の知性や理性での動いていたパターン、判断の中に、水の情感が入り、その意識は全てまとめて受け止める柔軟さへと変わっていく。

 

諸段階、その魚座はまだ魚座としての衝動のままに、それまでの水瓶座としての”こだわり”を捨てて、あらゆる価値観の境界線を壊していく… 社会を壊したあと、水瓶座として独立してこり固まった価値観を解体するための作業。

 

こだわりからの自由を求めた、価値観の混ざり合う一時の混乱の中、自分にとって本当に大事なものを選びとっていくのかもしれない。いつでも、新しいものは混乱という全てを受け容れたところから生まれる。

 

 

魚座は人の成長の旅に当て嵌めると、それまでの肉体からもはや離れた”魂”の純化の段階。意識はこの現実ではなく、見えない世界のものを見て、聞こえないものを聞いている。

愛情や神秘的なもの。「目に見えないもの」に敏感な星座。

 

 

全ての星座の特性を少しづつ合わせ持った、全てを飲み込んだ混沌。

それは次の牡羊座としての新しい”誕生”の為の混沌/混乱であって、浄化でもある。

 

それまでに作られた{山羊座:社会}を{水瓶座:破壊し独立させ}、そのバラバラになった欠片も全ての見込み、清濁合わせて{全て吞み込み、解体する}のが魚座の役割です。

 

そこにはもう倫理も社会的な常識もなく、ただ、魂がある。

縛られるものがないため、12星座の中で最も自由な星座でもあります。

 

変化する形の定まらない水。自分を縛るものがないゆえに、何にでも同調、同化する…

 

水のサインの本質は融合すること。

けれども、柔軟宮であり、一つの形に定まることなく、何にでも同調することが出来る。

 

 

魚座は全てを受け入れ、そして目に見えない魂を信じている。

目に見えないものへの敏感さは、誰かの感情や気持ち、 痛みや心の傷を感じる感受性でもあり、そこから他者への共感/同調にも繋がる。

 

 その感性は人の弱さや傷などの中にも美を見出します。

 

共感的で、波のように時に激しく、時に静かに波立った感情があり、

けれども、微細な、繊細な何かについても震える心を持って生きています。

 

その感性とインスピレーション、共感力、同調力は何でも受け容れてしまう優しさであり救済になります。

それらは行き過ぎれば犠牲にも、現実味の乏しさにもなりますが…

 

 

魚座は感情の星座である為に自身の悲しみにもどっぷりと浸かり、悲嘆にくれます。

その感受性の為に、今流しているものが誰の涙なのか分からないこともあります。

けれど感情を味わい切るとケロッとしている面も持ち、

水のように柔軟なしなやかさでもって、

彼/彼女達は再生します。 

 

 

そして、清濁併せ持つ魚座には、毒もあります。その毒をジャッジせず使うのも、魚座です。

天使と悪魔の二面性がここにあります。

 

頭の固い人を相手には、その毒でもって、その人の価値をひっくり返すこともあるでしょう。

魚座の”解体/浄化”というテーマは、ここにも表れるのです。

 

 

 

この世の中で、釈迦の水かきのように、全てをすくって受け容れ、飲み込んで解体するには、

天使の面だけではいられないということもあるのかもしれません。

 

全てを認めて、受け容れ、飲み込んでいくこと。

その雑多な状況の中から、真に価値のあるものを見出し、

その中から、新しく生まれていくものがあるのです。

 

 

 

あらゆるものにシンパスする。

壮大な海のような感情。

あらゆる感情に、心が、魂が打ちふるえて喜ぶ。

あらゆる、この感情の体験をするために、魂はここにやってきた―――

 

 

そして、信じる力がここに残っている。