一般的によく〇〇星座、と言われるものは、
生まれた日で見る”太陽”の星座を指します。
占星術では、
実際には太陽だけではなく、
その時に生まれた空に浮かぶ天体、
太陽系の恒星(太陽)や衛星(月)、惑星(水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星)などの10天体
を見て、その人を判断していきます。
特に、その人の個性を知る上で、大きく占めるのが、
太陽、月、ASCです。
太陽は、その人の生き方や目指す方向。進路。目的。アイデンティティ。です。
潜在的に太陽の星座の性質を持っていますが、
生まれた時はまだ太陽意識ではありません。
26~35歳が太陽意識に目覚め出す時と言われています。
生まれた時間で分かるASC…生まれた時に、東の地平線と黄道が交わる点。
上昇宮とも言います。この上昇点が位置する星座を、上昇星座宮(ASC)と言います。
ここに、小さい頃に使い、段々薄れていくものですが、反射的に出るその人の性質があります。そうせずにはいられない、その人の魂からくる欲求のようなものだと言います。
見た目(肉体)を表すとも言いますが、何処までその通りであるのかは不明です。
例えば、ASCが蟹の人は身長が低い傾向があったり、逆に、ASCが水瓶座の人は背が高かったり。見た目が派手…というか華々しさのある人が獅子であったり、綺麗だな~ と思っていた人がASCが天秤座であったりしました。
見た目だけではなく、その人が外に向けて表現する意識でもあります。
1Hの支配星座でもあるASCを通して、人は外に自分を見せていきます。
月は、その人の感じ方であり欲求、性格(気質)、
あまり人には見せたくない、一人になると出てくる、もしくは、リラックスした状態の時に出てくる性格、性質です。
幼少期に植え込まれた性格でもあり、
母親がどんな人であったのかもここに出ます。
(母親はMCも見ますが…)
例えば、太陽が魚座の人と、月が魚座の人では、
太陽は目指すものですから、元々その性質を持つ月が魚座の人の方が、
魚座としては元々、魚座らしいと言えます。
*太陽と月の性質がお互いに邪魔をしないとき、
その人は自分が目的へ向けて生きていく時や、日常から内面に葛藤は生じません。
*太陽と月が異なった性質、お互いにぶつかり合ってしまう性質を持つとき、
その人は目的へ向けて生きていく時、日常生活の中でも太陽と月の意識の両方に引っ張られ、葛藤するでしょう。
*お互いが見えない位置に太陽と月がある場合、
自分で自分がよくわからないかもしれません。
*太陽と月が向き合った位置に在る場合、
ぱっきりと別れたその性質が、自分でよく見えるけれども、まるで独立しているようにも感じるでしょう。
例えば太陽が獅子座で月が蠍座であれば…
本来の自分の性質ではその人にどっぷりと深く寄り添いたいのに、
愛はあっても、太陽の獅子座の意識がその人を突き放します。
愛し方が違うのです。
蠍座はエレメントでは”水”であり、人と繋がる意識。
獅子座はエレメントでは”火”であり、ドライで、一人でも平気なのです。
しかもこの二つの場合は、両方とも変化を嫌う不動の性質ですから、
頑固でもあり、お互いに譲ることがありません。
こうした違いが内面にあるということです。
それは、まったく違う自分が常に居るということになり、
とても葛藤する日々となるでしょう。
その、両方の性質に気付き、それらを認め、
今は、太陽の意識を使う。
今は、月の意識を使う。
そのように切り替えていくと良いのだと言います。
特に、月は欲求ですから、
月の意識をむしせずに、その欲求に応える時間がなければ、
その人はストレスでどうにかなってしまうでしょう。
月が蠍であるならば、
一人で籠り、何かに集中することや
蠍の意識が許した誰かと、深く、どっぷりと過ごすことが良いのかもしれません
他にも、水星、火星、木星、土星…と続き、それぞれに、
その人の側面が出てきます。
このように、
占星術ではその人を見ていきます。