こんな話がある。

 

人はやり直すために生きている。

死というものはなく、死んだ次の瞬間には既に生を生きているという。

それも、何処かの過去の自分のある瞬間から、また始まるのだという。

 

死は一瞬で生になる。

 

何かをやり残しているという後悔が重力となり、この世に留まる。

けれども、意識は一瞬で過去の自分の生となる。

 

その時分断されたその時の自分は、また違う次元で自分の生を行くのだという。

 


今この瞬間にも、何処か先の未来で死んだ自分が今の私になっているかもしれないのだという。


唐突に、意識が変化するということ。

記憶があるのではなく、意識。

 

 


この世は一方通行の方向性ではなく、本当は、過去も現在も未来も折り重なった、多様性の中にあるのだという。


折り重なっていることが分かれば、過去も未来もなく。

また、自覚することが出来れば、

今、自分が何をするべきか分かるのだという。

 

違う次元(例えば未来)に存在する自分の声を聴き

今の自分も、未来の自分も救うことが出来るのだという。

 

 

そして人は、成すことを成すまで、同じことを繰り返して生きている。

 

それをカルマという言葉で表す人もいる。

 

 

人はやり直すために生きているのだとしたら、

 

私は(あなたは)、今、何をやり直すために生きているのだろう。