蓼科滞在中の朝ごはんにと、食パンを焼いた。うちじゅうにいい匂いがしている。

 

 

食パンを焼く時のレシピはいつも、「エスプリ・ド・ビゴ」の藤森さんの本で「パンのきほん、完全レシピ」に書かれていることを守っている。バター、砂糖をたっぷり使って、卵に牛乳、隠し味にカルピスを入れるので、とてもリッチな味わいだ。

むかし、鷺沼の「ビゴの店」の近くに住んでいたことがあって、休日に時間とおカネがあるときは、いわゆるブランチを楽しみにおじゃましていた。そのときの美味しさには及ばないのだが、ほうふつとさせる香りを楽しむことができるのだ。

 

ちなみに、パン作りのキモともいうべき、こね、発酵作業はデロンギのパンぐるめというオーブン兼自動パン作り器に頼っている。パンぐるめは、粉を始め、指定された材料を所定のボールに入れてオーブンにセットすると2~3時間くらいで自動的に焼きあがるという優れものである。自動パンメーカーというと、日本が先行している印象だが、デロンギも頑張っているのだ。藤森さんのレシピどおりの材料を所定のボウルに入れるというやり方も可能なのだろうが、藤森さんの指定のとおりの作業時間をきちんと確保したほうがいいかなと思って、全自動ではなくて、こね時間や発酵時間は自分で手管理して、4時間くらいかけて焼き上げている。

 

蓼科に来ると気持ちもスローになって、この時間を楽しめるからか、ここの乾燥した澄んだ空気がパンに合うからか、東京で食べるよりさらに美味しくなった気がしている。明日の朝が楽しみだ。