昨年の夏にキンキンに冷えた別荘で暮らしたいと思い立って、いくつかの物件を内覧し、衝動買いしたあと、仲介の不動産屋さんが勧めるがままにリフォーム3点セット(水回り、内装、屋根壁)を行って、終わったときには蓼科は冬が始まっていた。

私たちは知らなかったのだが、寒冷地では不在にするとき水道管が凍ってしまうのを防ぐため、水を抜いて栓を閉めてしまうらしい。せっかく管理会社が全部作業してくれた水道管を改めて開け、帰るときはきちんと閉めるという作業はちょっとハードルが高いなと思った。

そして、蓼科での暮らしは雪が溶けるまで待つこととなった。。。

 

とはいえ、せっかく買った別荘が湿気でカビだらけになっていないか、雪で倒壊していないか、倒木に潰されていないかなどなど、いろいろ心配になって、3月初めに日帰りで行ってみた。水を全く使えないので数時間の滞在である。

とにかく雪が深かった。駐車場までの道は管理会社が除雪してくれていてそれほどでもなかったが、駐車場から先は足を踏み出すごとに膝の上までずぼりと沈んだ。これはアラ還の私たちにはリゾートというよりサバイバルだった。

幸い、数か月ぶりの我が家はどこも傷んでいなかった。もともと湿気が少ない立地なのか、冬の間はあまり湿気の心配はないのか、あらかじめ部屋ごとに置いた除湿剤もほとんど変化がなかった。どうやら冬の間空けておいても大丈夫らしい。やれやれ。

 

バルコニーは雪が積もったままだと傷むと聞いていたので、雪かきを始めたが半分くらいで力尽きた。日が当たるところはサクサクしているのだが、当たらないところはガリガリしていて、手ごわかったのだ(ちなみに翌週また雪が降ったので、たぶんまた雪が積もった)。

 

そんなわけでキンキンに冷えた別荘に住むという希望は予期せぬ冬の到来によって出鼻をくじかれたのだった。