私のセミナーには、自分なりのこだわりがあります。それは、ただ一方通行で聴くだけではなく、
参加者の皆さまも一緒に考える時間を必ず設けるということです。
その場で直ぐ考えてみることで、ペーパーとして内容を持ち帰るのではなく、記憶として留めて帰って頂きたいからです。
ですからセミナーでは、結果(答え)だけをお教えするという内容にはしないようにしています。
ところが四年前に私が施設から独立して研修講師として全国を回るようになった矢先に、こんなことがありました。
それは北海道帯広市で行った時のことです・・・。
ある参加者の看護師さんから「私は授業を受けに来ているわけじゃないんです。」と怒られてしまいました。
介護記録セミナーでしたが、始めて間もない僕は心がすっかり折れてしまいました。
要するに「分からないから研修に参加しているのだし、忙しいのだから、こちら側に考えさせるのではなく、講師がハウツゥーと述べよ」ということらしいのです。確かに忙しい現場ですし、学生ではないですから・・・。
例えば 「2」という答えの利用者対応の仕方があるとします。ただ「2」は、1+1もあれば、2-1もあれば、4÷2もあります。
答えの「2」で接してみてください、っとだけお教えしてしまうと、その答えを持ち帰った参加者さんは、AさんにもBさんにもCさんにも「2」という接し方をやってみると思うんです。
同じ答えでもプロセスやその方のゴール(望むこと)は異なります。だから私はむしろ答えよりも
考え方、利用者の捉え方の方が大切だと思っています。だから研修では一緒に考えて、ご参加された方同士の意見交換が最も参考になると考えています。
フェイスブック繋がりのYさんというデイサービスの方が、書き込みで認知症の方の対応方法について、不穏になるとみんな一様に個別対応で外に連れ出すのが本当に良いのか・・・。
利用者の輪の中にどうにかして交わって頂き、利用者同士の繋がりも支援のひとつではないだろうか、と書かれていました。その言葉にとても共感しました。
不穏になるとスタッフも「何とかしなければ!」と慌てますから、他者と同じ答えを当てはめてしまうのだと思います。
このYさんは、スタッフさんに関わり方を「考える」のが大事だとおっしゃっています。まさに「個別対応で外出」という一様な対応ではなく、その人に合った対応方法を考えることからが、スタッフの業務といっているように思えました。
つまり「2」という答えではなく、どの式なのか。
私は初志貫徹で、答えだけではなく、「考え方」をご参加者と楽しく一緒に考える時間をこれからも設けていきます。
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支援・生活相談員&ケアマネジャー&介護士の
全国ネットワークアドバイザー
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