ブンガの幸せのかけら-60年前のパール


地方のある百貨店の催事で

「TVでアクセサリーの作家さんが集まってらっしゃるっっていうから、もしかして直せるかもしれないって思って・・・」

その方は、黒のジェットのネックレスをお持ちになった・・・・。

「友人から戴いたんですけど、年を取ってしまって、きついのよ。」

そこで、小さなジェットを二個足して直しました。

ちょうどそのとき私が作っていた、青いソーダライトのネックレスをお買い上げいただきました。

その翌日、その方はまたご来店くださいました。

「このパールのネックレス直して下さる?これ、私が生まれて初めて買ったアクセサリー。それも初給料でね・・・。

これを結婚式にもつけたし、思い出がいっぱいなの、孫に残したいの。」

アクセサリーが単なる装飾品じゃなく、その人の宝物になって一緒に人生を共にするんだってこと・・・・・。


60年経ったパール・・・。

やさしくパールクリーナーで洗って、糸を入れ替えました。

すごく綺麗な唐草の入った小さなクラスプは、ブラシで磨いて・・・・。

自分の作ったアクセサリーも、こんな風に誰かが直すかもしれない、と思ったら、

本当に胸がいっぱいになる。

次の日持ち主が来店されました。

「わあ!元どうりだわ・・・。ありがとう、あなたに逢えて直して下さってすごく幸せ!」

いえ、私に宝物をゆだねてくださって、私の方こそありがとうございました。