ユニクロに失礼です
【送料無料】ユニクロ型デフレと国家破産 |
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
リーマン・ショック以降、猛威をふるう「新型デフレ」の下、値下げ競争と賃金安に歯止めがかからない。一方、ギリシャなどグローバル恐慌で財政破綻する国が現れ、その余波が世界中に波及している。明日はわが身か、“赤字国家”日本が二十一世紀に生き延びる道はどこにある?気鋭のエコノミストが読み解く地球経済。
【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 ユニクロ型デフレとは何か/第2章 グローバル・ジャングル/第3章 国債バブルと金融再暴走/第4章 国家総破綻/第5章 通貨大波乱/第6章 第三次グローバル化時代/第7章 二十一世紀型への処方箋
【著者情報】(「BOOK」データベースより)
浜矩子(ハマノリコ)
1952年生まれ。一橋大学経済学部卒業。三菱総合研究所ロンドン駐在員事務所長、同研究所主席研究員を経て、同志社大学大学院ビジネス研究科教授。専門はマクロ経済分析、国際経済(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
読みました。
ユニクロ型デフレについては、これまでもいろいろと批判があるので、別の視点から指摘してみたいと思います。
P17
デフレ下では経済成長はマイナスになるはずだ。
中略
実質経済成長率がプラスに転じたのだから、従来の経済学の考え方から言えば、デフレは収束に向かい、物価の下落にも歯止めがかかるはずである。
でも、歯止めがかからない。経済が成長しても物価の下落が止まらない。
これが新型デフレだそうです。
生産と消費だけでGDPを見ているのではないでしょうか。しかも、リーマンショック後の経済の落ち込み後なのだから、プラスといっても、それ以前の総生産量には至っていません。
デフレなのだから実質でGDPが増加するのは当然ですし、名目では数値はその分落ち込んでいます。
名目ですと、500兆を下回ったままです。
© 世界経済のネタ帳 2012
このことが分かっていないからなのでしょうか・・・
P18
要するに企業は激烈な安売りという出血サービスを行うことによって販売量を確保しているということだ。
という、おかしなことも主張します。
ミクロとマクロを混同しています。
安売りで販売量確保なら、全体では消費額はその分減少して、経済成長はマイナスにならなくてはおかしくなります。
最初の前提からおかしいので、それぞれが週に二回は安売り大量スーパーではモノを買わない、ということがデフレ脱却の処方箋として出てきます。