GDPには意味が無い? | ラヴログ

GDPには意味が無い?

これを見てください。
名目

デフレなので、名目GDPの成長率の推移です。谷になっているところが、経済成長が低下したところです。
いいですか、バブル崩壊後97年からの谷で自分の務める会社で工場の閉鎖や雇用調整を伴う本格的なリストラがありました。
それから2000年からの谷でまたリストラ(人的)。
記憶に新しいリーマンショックの大きな谷では、仕事が30パーセント減少で、また人的リストラでした。
派遣切りが話題になったのもこの頃です。

国民生活向上とか、格差拡大とか所得が増えないとか言いますが、実感なき(成長率をバブル以前と比べてください、プラス成長とはいえこれじゃ実感できるわけないです)と言われてるリーマンショック前でさえ、好景気(GDP増加時)に仕事が増えて派遣を雇わなければ、派遣切りなんて起き得なかったんです。
雇っていなければ切ることはできませんから。
雇用された派遣社員の方々は、求職中だったら働いた分、以前から働いていれば残業などで間違いなく所得向上(生活向上)していたはずです。
当然契約を切られたら、失業で転職を迫られます。
ですが、不景気(GDP減少)では仕事もなかなか見つからなかったでしょう。

もし、TPPでGDPが増加するとしたなら、これだけでも十分すぎる理由です。


『脱貧困の経済学』より飯田泰之氏

(いまの再分配はどこに配っているかというと)実質的には「東京から地方へ」と「若者から高齢者へ」。つまり東京の貧乏人からとって田舎の金持ちに配り、若い貧乏人からとって金持ちのお年寄りに配っているんです。

実は日本はすごく減税をやっています。だけど、大幅な減税になっているのは事実上年収1000万円以上の人だけ。いま財政がものすごくやばい、破産する、とか言っていますけど、あれもバカな話で、たくさんお金を納めてくれるお金持ちだけを、これだけどんどん減税して、それで財政収支が悪くならないわけがない。

「なぜこんなに貧富の差が広がったんですか」と問われたら、僕はいつも「金持ちを減税して貧乏人に増税しているんだから当たり前です」と言います。なんだかね。