バカの壁
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かなり話題になった記憶があるので、おそらく読んだ方も多いのでしょう。
最近この言葉を使ったのに、それを読んでいないので意味を取り違えているかもしれないと、今頃ですが昨日読みました。
一言で表せば・・・思考停止の状態、自分の周囲に壁を作り分かろうとしない=これが「バカの壁」ということでしょう。
同じものを見ても、自分の知りたくないものには情報を遮断してしまう。
本当はわかっていないのに、わかっていると思い込む。
一つの視点でしか見ようとせずに、異なった視点から物事を見ようとしない。
そして、物事は説明したから全てがわかるわけではなく、わかると思うほうがおかしい。
同じ景色を見ても、見えている風景が違うのです。
例えば、クルマ好きな人には道行くクルマの車種やメーカーや性能や歴史、というクルマ以外の情報が見えています。
ですが、クルマに興味の無い人には、ただクルマが走っている・・・でしかなく、それ以上でもそれ以下でもないのです。
これまで自分も話せばわかってもらえると勘違いをしていたようです。
このような違う視点の状態で、いくらクルマの説明をしたところで、必要の無い情報でしかないのですから。
これが、あのクルマかっこいいなと思って、あれはどういうクルマなの?という疑問への説明はその人にとってただのクルマから意味のある事になり、説明を受け入れ、わからないことがあれば質問したり、自分で本読むなど苦労や努力、本を購入してでも情報を得ようとしたり、わからなくて何度も読み直したり考えたりもする。(苦しい、でも楽しい。ですがクルマでここまで考えるのって相当のクルマ好きですね。)
このように苦しくても、わかったとき、これまで見えていた景色が変わって見える、見えていなかったものが見える瞬間が楽しくもあります。
つまり、異なる視点を受け入れて、理解できたとき人は変わるのです。
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(ブログ主注:悪口だと思っていた人がいたそうです。自分もそう思っていました・・・。)「君子豹変」とは「君子は過ちだとだと知れば、すぐに改め、善に移る」という意味です。
では何故彼はそう勘違いしたか。
何故勘違いをしたのかというと、人は変わらない(変わってはいけない)、自分は自分であるということがあるからだそうです。
ですが、「人は変わらない」
というのは大きな間違いで、今日の自分は昨日の自分とは違う。
現代ではそれが前述のように、反対になってしまっていると筆者は指摘します。
情報は文字という誰から見ても同じことが書いてあり、変化することはない。
ですが、それを受け取る人は、同一人物でも昨日と今日とでは違う意味を持つかもしれない。
変化しないことが個性や、一貫性ではない。
人は生まれながらにすでに遺伝子レベルで個性的です。
変化することに躊躇することは無いのです。
自分を振り返ると・・・このブログ起ち上げ時に書いていることや、経済について、今とは180度違っていることがたくさんあります。(今の自分から見ると恥ずかしい内容がたくさんあります。)
ですが、どちらも同じ自分の書いたものです。
おそらくこの先に振り返ると、この時点での自分にもそう感じるだろうし、そうなっていなければ思考停止状態なんでしょうね。(当然変化だけすればいいということでもありませんが。)
これは矛盾ではなく、いくつもの壁を越えてきたのだと思います。
思考停止状態よりは、遠回りでも間違えても、いろいろな視点で景色を見てみたい。
むしろ限界は自分の中にある。
壁をつくり、新たな視野を受け入れない。
これこそがバカの壁です。
今後もその壁を少しでも多く乗り越え、変化し続けたいです。