政治について本当に少しだけ・・・ | ラヴログ

政治について本当に少しだけ・・・

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自分も知らないことを自覚しながら、知ろうとしないのは無智だろうと思い、政治学の本を買ってみた。

まだ読み始めたばかりですが、政治学もまた学問ということからか、科学的分野の側面もあり、一般的に語られる政治の話とは違うようです。

というか、全部は読まない(読めない)予感・・・。

「現代政治学」P7より

現実科学としての政治学
もちろん政治学は政治そのものではなく、政治学者は政治家ではないのだから、政治がその時々にぶつかっている問題に、直接「こうすべし」と答える必要は必ずしもない。



経済学と同様なスタンスで、学問というのはそういうものなのかもしれません。


こうした知識の十分な裏づけなしに「こうすべし」というような政治的・政策的な提言ばかりしていると、科学としての厳密さを欠いたアマチュア的な評論(床屋談義)や、御用学問になりかねないのである(ウェーバー、1919/邦訳;大嶽、1994)
中略
どこまでが「政治学的」な議論で、どこからが「政治的」な議論なのかのけじめをつける必要がある
中略
いずれにしても政治学は、それが学問である以上、科学性をあいまいにして政治学・イデオロギー的な「べき」論にのめり込むわけにはいかず、半面、政治という決定・行動をめぐる現象についての学問である以上、現実政治の臨場感・実践性と接点をもたないひからびた学問であるわけにもいかないという、厄介な性質をもっているのである。



政治学もまた科学なのですね。
それらがごちゃ混ぜになっているブログなどはアマチュアのものがほとんどなので、床屋談義ということです。(当然自分のブログもそうです)
だからそれを承知したうえでなら、好きなように語るのも自由ではありますが、やはり無知からくる誤解に基づいた内容は、これまでの世論がそういった俗説に翻弄されてきた歴史を振り返っても褒められたものではなく、有害なこともあるでしょう。


ところが実際に研究をしてみると、国家制度の研究は法律学と重なりあい、政策の研究は経済学・政策学や社会工学と切り離せず、政治過程の研究は社会学や統計学とに境界線がはっきりしないなど、政治学のテリトリーはいたるところで他の学問と重なっており、他の分野の知識・手法にバックアップされなければ、政治の研究ができないことがわかってくる。



自分はこれまで経済学だけで考える、政治と経済は無関係とも主張もしていません(経済学的な興味から、エントリを書いていました。)が、経済が政治と切り離せないという主張は、むしろ積極的に経済の勉強をしないと、経済政策などの前提で間違えた主張を導きかねないことになるということです。その問題解決には、いったん問題を経済学的なものや、上記にあるようなさまざまな学問と切り分ける必要があるということです。