まとめ | ラヴログ

まとめ

ちゃんと説明したいのでもう少し。

自由貿易がどれだけの利益を我々にもたらしてくれると言うのでしょうか??


という命題の下に、GDP増加のグラフを掲載。

凄いですね~。
1980年から比べると……倍ですよ、倍。
こうして見ると、確かに自由貿易は国家の利益を拡大する、素晴らしいものに見えますね~~。



自由貿易の効果を認めます。
ところが・・・

トリクルダウン理論でしたっけ?
金持ちが儲ければ儲けるほど、貧乏人も豊かになれる……という理論は。
まぁ、そんな感じの発想で自由貿易を行えば行うほどに国民全てが豊かになれると言いたいのでしょうけれど。



ここでトリクルダウンを理由に、なぜか自由貿易で国民全てが豊かになるという強引な命題を与えます。

前回指摘したように、これは政治思想なので、この命題は間違えているのです。

自由化は、高額収入を得る人間の元へと収入が集まり、逆に貧乏人は貧乏人のままで……いや、もっと生活が酷くなるのです。



当然ながら、間違った結論が導かれています。

比較優位が正しければ、確かに自由貿易は国家の生産力を向上させるのでしょう。
しかし、その結果として貧乏人が……国家の6割以上の貧乏人の生活が苦しくなるようでは、比較優位なんざ糞喰らえと吐き捨てても構わないと思います。



比較優位に対しても、誤った理解なので、生産力向上で国家の6割以上の貧乏人の生活が苦しくなるという結論を導きます。

ちなみに比較優位は国内の

生産量≧消費量が、特化後に生産量<消費量

になるというものです。
中国からの輸入品による価格低下は、消費者には間違いなく利益だったでしょう。

なので、ここで指摘するならこうです。
アメリカでは所得格差が大きいので、累進税の強化で格差を縮小して、貧困層には所得保障などを実施したほうがいいでしょう・・・・など。(貿易政策ではなく国内政策の議論です。)


ですが、これだけ事実認識を間違えているのに、それを理由に比較優位や自由貿易を否定して、GDPを否定しているのです。


更にそれを指摘されると、間違いを正すどころか

ようやく理解しました。
TPP賛成派の言葉を。

彼らは、経済学しか考えてないんですね。
要は、心底の資本主義者。
経済とは経済によってのみ動くと考えているのでしょう。



だそうです。

政治と経済を切り分けて考えるということは、無関係だということではありません。

政治は価値観を伴います。だから切り分けて考えましょうと言っているだけです。
なので、価値観を語るなら大いに語ればいいでしょう。

ですが、誤った経済学の知識を使い、価値観の正当性を主張するのはおかしいと言っているのです。

誤りを指摘され、そのことには何も触れず、経済学でしか考えていないと決めつける。
そして、話をすり替え別の反論を持ってきて、これを分からないなら・・・

ま、これでもこの教授は嘘を吐いていて信頼できないと言うのなら、もう言葉を重ねるだけむなしいだけでしょうけれど。

まさに「理想を抱いて溺死しろ」ってヤツです。



という暴言まで書くという有様です。
いくら何かのせりふだとしても、死ねという言葉を簡単に書けるような人の品性を疑います。


被害者(当事者)の立場が説得力を持つというのなら、

25 ■Re:無題
>夢見る親父さん

ご無沙汰しておりました。コメント有難うございます。

TPPにメリットがあるのかっていうと、正直劇的な効果はないと思います。

日本はすでに自由貿易国家ですから。


あえてメリットを上げているところもあります。しかし、考え方は非常に大事だと思います。消費者の効用を上げる論点は非常に大事だと思いますし、日本中が重商主義一色に染まっているのも、どうも腑に落ちないんです。

経済学なるものを中途半端にかじると新自由主義者みたいになるのかもしれませんが、僕にはTPP反対の議論が陰謀論みたいに聞こえるんです。既得権益者の陰謀論に、です。

医師会の反応とか、がっかりですよ。

混合診療が解禁になったって、国民皆保険が崩れるわけじゃないんです

自由診療をすることで少しでも公的医療保険の削減に寄与できればいい。カネ持ちには医療にカネを使ってもらって、我々はその対価に見合うサービスを供給すれば済む話しです。

そうやっておカネを回すことで公的医療保険の原資が増えるんですから。

医師会の既得権益へのしがみつきが僕にははっきりと見えるんです。それが見えるので、どうもTPP反対に同調できないでいます。
グレッグ 2011-11-08 23:22:04 >>このコメントに返信


医療に携わる現場の方の意見です。


最後に、このやり取りを読み不快な思いをさせてしまったであろう読者の方々に謝罪します。

どうもすみませんでした。

今後は、また読書に励みたいと思います。
ただ、今回のことで得たいろいろな知識は決して無駄ではなかったと確信しています。


追加
http://ameblo.jp/yuta0328t/entry-11071299457.html

11 ■みなさん、ご意見有難うございます。
TPPを成功に導くには必ずしも円安は必要ないかもしれませんが、他国並みのインフレは必要だと思います。国内消費が例え盛り上がっても日銀が引き締めれば国内の景況感は絶対得られません。ですから、インフレ誘導は必須ですね。

後、気になったのが重商主義的発想が多いんじゃないかと・・。

外需を盛り上げて、他の国からGDPをぶんどってくるみたいな発想は止めた方がいいと思います。

生産性の高い分野に特化して同じ稼ぎでも、より多くの消費ができる土壌を作ることは決して国民全体の効用を下げません。

日本の消費者は目が高いので、そう安々と輸入品が日本市場を席巻できるとも思えませんね。

それはサービスも含めて、です。

外資が参入しても外国人労働者が日本市場に入り込むわけじゃないですから、より日本人の雇用が増える可能性もある。そして真っ当に国内で競争すればいい。
そうすることでまた国民の効用は上がるんです。

僕は製薬会社さんとの付き合いが多いんですが、外資が多いんです。でも勤めてるのはみんな日本人です。社長含めて全部日本人の外資系会社も珍しくない。
グレッグ 2011-11-07 23:26:09 >>このコメントに返信