電気不足には不足でしょうけれども・・・

電力会社10社、余力6.2パーセント
安定供給目安下回る
という見出しが。
この見出しだけを見たら、電力不足で不安になり、原発の必要性を感じそうですね。
ただ、この見出しだけですと、事実を見誤ります。
まず、6.2パーセントが何の数字で何の割合かというのは本文を読まないと分かりません。
この数字は、最大需要予測、つまり最大ピークに達した場合の発電量に対しての余力の割合です。見出しでは会社の余力(何の?)がもう少ないとも受け取れます。
今夏、15パーセント(おそらく過去のデータの最大電力需要時の電力に対して)の電力抑制が出来たとしての数値。
当初25パーセント必要としていたのですから、むしろまだ余力があるのかと思ってしまいます。
そして、安定供給目安下回るという見出しも、目安の設定数値が無いと比較のしようがありません。
下回るという言葉だけでは、まるで不足するかのようにも受け取れます。
その目安だった数値は8パーセントでした。
この8パーセントが安定供給に必要な数値らしいです。
1.8パーセント足りませんね。
もしも、見出しがこうだったら受ける印象も変わってくると思います。
電力需要ピーク時の余力6.2パーセント
安定供給目安1.8パーセント下回る
それだけではありません。
現在の稼働中の、原発運転状況も新聞には図を掲載。
54基の原発のうち、現在の運転状況は・・・19基。
しかも、6.2パーセントの数値も全国平均値です。
沖縄45パーセントの余力。
北陸が最大でマイナス。次いで四国と、九州、東京と余力が少ない。
余力が少ないところにさえ手を打てば、改善もできそうなのですが。
平均で見て、安定供給の目安下回るとかって?
エネルギーの元になる資源も有限とされています。
原子力のウランですら有限です。
これまで節電を口にしながら、オール電化なので電力使用を促進してきた電力会社(原発推進のため、深夜電力の無駄をなくしたいから?)。
経済的な損失はあるかと思いますが、電気の節電も資源の有効活用で、必要なことだと思うのです。