コメントの補足
人様のコメ欄で、自分の主張しても迷惑なので、自分のところでコメントの補足エントリを。
下図は2008年のGDPの三面等価を模したグラフを筆者が作成してみたものです。
ちなみに3面といいながら4面じゃ?の、支出面2は支出をさらに細分化したものです。
GDP
紺色のグラフの一番上のですね。
分配面
まずオレンジのグラフが消費です。
黄色が税金。 黄緑が貯蓄です。
つまり稼ぎ出された付加価値は、
消費+税金+貯蓄 と分配されます。
貯蓄とは銀行の預金とは違います。 消費と納税したあと使われなかった額です。
支出面
少し判りにくいですが、グラフでは
消費(オレンジ)+政府支出(赤)+投資(深緑)+純輸出(緑) で表しました。
支出面2は投資部分を細分化したもので、
投資=民間投資+公債+純輸出 を表しています。
つまり、投資先はこの3つのいずれかしかありません。
ちなみに公債費(国債など)は水色の部分。 純輸出が緑です。
GDPやバランスシートを見ているとコインの表と裏ということが分かってきます。
投資が増殖して莫大な金融資産になりますが、それは裏を返せば誰かの負債でもあるという。
つまり、毎年のGDPの投資から、ストック(バランスシート上でも)へ積み上がるのは、資産でもあり、負債でもあります。
国民は、1年間稼いだお金を税金を納め、モノとサービスに変えますが、使いきれない分来年への投資や政府への貸し出し、海外への投資など変わりに使い切っているとも言えます。
ということは、ストックは貯めているように思えて、すでに使ってしまった資産とも。
つまり、預金はすでにもう無いのです。
国債も将来世代への借金の先送りでも無く、ただ資産=負債の増加という見方もできます。
これを踏まえて・・・
ストックからフローへは(マクロだと)原理的に不可能。
フローは毎年のGDPで、その中から投資に回った分の過去の金融資産と非金融資産(国富)
年にすでに他の誰か、企業なら設備投資など、政府なら国債、または海外への投資などが使用したお金ということになります。(GDPの三面等価)
資産=負債
そのため、金融資産は国富に含めません。
銀行の預金は銀行の負債ですよね。
それを取り崩すと銀行の負債が消える=資産も消えます。
ですが、ご存知の通りその資産は株・社債・借金・国債などすでに運用されて使われています。
つまり、銀行は誰かから資産を回収しなければ預金者へ支払いができません。
取り崩しが起こり始めるのだから預金準備も不足してしまいます。金融機関の1100兆円と言われる預金に対して現金は0.7パーセントで約8兆円程度?しかありません。
日銀も債務者では無く、買いオペなどの金融緩和策もここでは関係がありませんし、買いオペもそもそもはベースマネーを増やすためのものですから。)
銀行が回収先を企業にしたとして、企業がそのお金を用意するには利益から支払います。
それもおそらく大金なので可能性としては低いですし、(その金額分のフローを新たに生み出さなければなりませんし、それは簡単でありません)それで損害を受けるのはそこで働く家計でもあります。
あとは債務不履行になるかです。(この時点で政府の支援も考えられます。ですがそれは政治的要素になります。)
企業が融資された、もしくは社債などを買ってもらったお金はすでに設備投資や運用資金で使われています。
設備や土地といった資産を売るにしても、買い手がいなければならず、運よく売れたとしても国家のバランスシート上を移動するだけです。(所有者が変わるだけ。)
実際の動きはもっと複雑だと思いますが、それでも貸し剥がしが起こることによる景気への悪影響は過去の経験からも理解できると思います。
もし企業の支払いが滞れば、信用収縮でバブル崩壊のような不況に。家計にも大ダメージ。
銀行も支払いが出来ない→破綻か?→取り付け騒ぎの可能性も(その前に政府の介入はあり得ますが、それでは取り崩せることにもなりません)。
政府だとしたら、企業や国民が税金で支払うか、国債などが売られるか・・・どちらにせよダメージは大きいことは想像できます。
GDPは国内の
支出(消費)の合計=生産(付加価値)の合計=分配(所得)の合計。
それで消費をしたとしてもフロー増とはなりませんよね?
ミクロでは資産を取り崩して消費したら、バランスシートの借り方でお金が「家計の資産」から「非金融法人企業の資産」に移るだけです。
たしかにお金は消えていませんが、フロー増で好景気にもなりません。
個人レベルでは可能ですが、社会全体では不可能というアレです。
結論として貯蓄率低下は好ましくない状況になります。
マクロでは取り崩せませんし、消費されてもGDP(フロー)増にならないのです。
下図は2008年のGDPの三面等価を模したグラフを筆者が作成してみたものです。

ちなみに3面といいながら4面じゃ?の、支出面2は支出をさらに細分化したものです。
GDP
紺色のグラフの一番上のですね。
分配面
まずオレンジのグラフが消費です。
黄色が税金。 黄緑が貯蓄です。
つまり稼ぎ出された付加価値は、
消費+税金+貯蓄 と分配されます。
貯蓄とは銀行の預金とは違います。 消費と納税したあと使われなかった額です。
支出面
少し判りにくいですが、グラフでは
消費(オレンジ)+政府支出(赤)+投資(深緑)+純輸出(緑) で表しました。
支出面2は投資部分を細分化したもので、
投資=民間投資+公債+純輸出 を表しています。
つまり、投資先はこの3つのいずれかしかありません。
ちなみに公債費(国債など)は水色の部分。 純輸出が緑です。
GDPやバランスシートを見ているとコインの表と裏ということが分かってきます。
投資が増殖して莫大な金融資産になりますが、それは裏を返せば誰かの負債でもあるという。
つまり、毎年のGDPの投資から、ストック(バランスシート上でも)へ積み上がるのは、資産でもあり、負債でもあります。
国民は、1年間稼いだお金を税金を納め、モノとサービスに変えますが、使いきれない分来年への投資や政府への貸し出し、海外への投資など変わりに使い切っているとも言えます。
ということは、ストックは貯めているように思えて、すでに使ってしまった資産とも。
つまり、預金はすでにもう無いのです。
国債も将来世代への借金の先送りでも無く、ただ資産=負債の増加という見方もできます。
これを踏まえて・・・
ストックからフローへは(マクロだと)原理的に不可能。
フローは毎年のGDPで、その中から投資に回った分の過去の金融資産と非金融資産(国富)
年にすでに他の誰か、企業なら設備投資など、政府なら国債、または海外への投資などが使用したお金ということになります。(GDPの三面等価)
資産=負債
そのため、金融資産は国富に含めません。
銀行の預金は銀行の負債ですよね。
それを取り崩すと銀行の負債が消える=資産も消えます。
ですが、ご存知の通りその資産は株・社債・借金・国債などすでに運用されて使われています。
つまり、銀行は誰かから資産を回収しなければ預金者へ支払いができません。
取り崩しが起こり始めるのだから預金準備も不足してしまいます。金融機関の1100兆円と言われる預金に対して現金は0.7パーセントで約8兆円程度?しかありません。
日銀も債務者では無く、買いオペなどの金融緩和策もここでは関係がありませんし、買いオペもそもそもはベースマネーを増やすためのものですから。)
銀行が回収先を企業にしたとして、企業がそのお金を用意するには利益から支払います。
それもおそらく大金なので可能性としては低いですし、(その金額分のフローを新たに生み出さなければなりませんし、それは簡単でありません)それで損害を受けるのはそこで働く家計でもあります。
あとは債務不履行になるかです。(この時点で政府の支援も考えられます。ですがそれは政治的要素になります。)
企業が融資された、もしくは社債などを買ってもらったお金はすでに設備投資や運用資金で使われています。
設備や土地といった資産を売るにしても、買い手がいなければならず、運よく売れたとしても国家のバランスシート上を移動するだけです。(所有者が変わるだけ。)
実際の動きはもっと複雑だと思いますが、それでも貸し剥がしが起こることによる景気への悪影響は過去の経験からも理解できると思います。
もし企業の支払いが滞れば、信用収縮でバブル崩壊のような不況に。家計にも大ダメージ。
銀行も支払いが出来ない→破綻か?→取り付け騒ぎの可能性も(その前に政府の介入はあり得ますが、それでは取り崩せることにもなりません)。
政府だとしたら、企業や国民が税金で支払うか、国債などが売られるか・・・どちらにせよダメージは大きいことは想像できます。
GDPは国内の
支出(消費)の合計=生産(付加価値)の合計=分配(所得)の合計。
それで消費をしたとしてもフロー増とはなりませんよね?
ミクロでは資産を取り崩して消費したら、バランスシートの借り方でお金が「家計の資産」から「非金融法人企業の資産」に移るだけです。
たしかにお金は消えていませんが、フロー増で好景気にもなりません。
個人レベルでは可能ですが、社会全体では不可能というアレです。
結論として貯蓄率低下は好ましくない状況になります。
マクロでは取り崩せませんし、消費されてもGDP(フロー)増にならないのです。