イタリアでの私の苦いことば体験記。「ことばを知ってるだけじゃだめ」な理由。 | * Life is a Story ~物語で子どもたちの心とことばを育む英語教室~ * 

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子ども英語教室ラボ・パーティ相模原市南区若松教室の講師、坂口 智佳です。

2021年1月に小さな英語教室をスタートしました。教室のこと、子育ての事、日々のことを綴ります。

 

    

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ラボ・パーティ 相模原市南区若松教室の講師、坂口です。5歳、0歳の2人の娘の母。

帰国子女。元小学校教師。

 

バイリンガルな私がいきついた

英語教育プログラム✨

一人ひとりに寄り添った温かい教室

その子らしく英語の世界で遊べる

そんな教室を目指してます。
 

教室の様子はinstagramでも発信しています花 プロフィールからとべます♪

 

子育てをしていると、毎日があっという間にすぎていきます。

頭の中ではいろんなことを考え、感じることはいっぱいあっても言語化は本当に難しいです。

だから、ブログもついつい後回し。

 

そんな中でもこれはアウトプットしておきたいということがありました。

 

最近、Netflixで見始めたのが、『葬送のフリーレン』

 

全体的に柔らかくて、落ち着いた感じだけど、セリフが心に刺さる。

すごく好きです。

 

ここから、少しだけ内容に触れていきます。ネタバレとかが嫌な方はご注意ください。

 

今日見た回で出てきたのが「魔族」。

角ははえてるけど、人間のような容姿。

そして、人間の言葉をしゃべります。

 

でも、彼らは残忍です。

人を食らうことしか考えていません。 
(まだ見始めたばかりなので、今まで見たところでの解釈です)

 

そんな魔族のことを、主人公のフリーレンは「言葉の通じない猛獣」と言っていました。

 

そんな彼らがなぜ人間の言葉を話すのか。

それは人を欺くため

 

 

家族という概念がない種族なのに、殺されかけると「お母さん・・・」と言ったり、

外交の話をするときに、交渉の術として、ありもしないお父さんの話をしたりします。

それを言うことで、人間が隙を見せるとわかっているから・・・

 

 

この魔族の回を見て、

私は自分の苦い体験を思い出しました。

 

夫とイタリアへ旅行をしたときの話です。

それは、コロッセオを観光で見に行った後のことでした。

 

ヨーロッパの観光地の周りでは、スリや詐欺にあうことが多いから気を付けたほうがいいという話は聞いていました。

そしたら、やはり道端であやしいミサンガを持って「買いませんか?」と近づいてくる人が何人か。

とにかく見ないように、足早に歩いていたのですが、その中で一人近づいてきた人が

 

「○○!ともだーち!」

 

と言ってきたんです。その○○は有名な日本代表のサッカー選手のお名前でした。日本語をしゃべってくる人はいなかったので、

 

「なるほど、そうきたか。」

 

と不覚にも少しおもしろいと感じ、その人を見て少し笑ってしまったんです。そしたら、次の瞬間、手首にはミサンガがつけられていました。

 

"No thank you."

 

といっても、外してはくれず、

 

"50 dollars"

 

と言われました。怖かったので、そのあと、どんな会話をしたか、はっきりは覚えていませんが、とにかく払う気はないし、払えないということを英語で説明していました。そしたら、

 

「払えないなら仲間に電話する」

 

というようなことを言ってきたので、もう怖いから払おうって主人に言ったら、

そこまで英語でしゃべっていた夫が日本語で、

 

「ふざけんな。おまえ殺すぞ。」

 

と言い出したんです。そのあとも向こうが何を言っても日本語で返す夫。相手はたぶん意味はわかっていませんが、自分を攻撃する言葉だということを察して、

 

「ころす ころす」

 

とその言葉だけを繰り返していました。そして、

 

"ok, five"

 

と言いだしたので、私は「5ドルでいいなら払おうよ」と言ったのですが、夫が

 

「fiveだな fiveでいいんだな」

 

と言って、相手に5セントを差し出しました。

そしたら、「仲間をよんでくるからな」と言い残して逃げていき、結局1円も払わずに済みました。

 

でも怖くて、そのあともしばらく私はまたあの人が追ってくるんじゃないかとか思っていたのですが、

夫に聞いたら「相手が電話かけるって言った時、画面真っ暗だった」と。

あの状況で冷静だった夫はすごいなと思いました。

 

 

それと同時に、私は相手が日本語をしゃべったということだけで油断をしてしまったこと。

そして、自分は英語が喋れて、相手の言ってることを全部理解できたのに、

何一つそれが役に立たなかったこと。

それがすごく情けなくて、悔しかったです。

 

英語が喋れるのに役に立たなかった。

 

この経験が私には実はいくつかあるんです。

だから、言葉を身に着けるだけじゃだめ、そう思っています。

 

 

・・・と、少し今回は暗い話になってしまいました💦

 

怖い経験、嫌な経験、

子どもたちがしないことを切に願っています。

 

でも、ことばっていうのはフレーズを知っているだけじゃだめ

その想いはすごくあります。

 

ラボでは、物語を通していろんな出会いや体験もしながら英語を学んでいきます。

その中で、子どもたちは価値観の違いに触れ、人と関わる上で大切なことを自然と身に着けていけると思っています。

 

子どもたちがことばを習得する旅路を、一緒に伴走したり見守ったりしていけたらと思っています。

 

When, Where and How to Begin to Teach a Child English? Part 3 ...

 

最後に、もし葬送のフリーレンまだ見ていない方がいたら、ぜひ見てみてください✨ おすすめです!!