最近夢を見ていない。というより見ているが記憶されていない。
今日も夢を見たという記憶はある。
♫ マリーがぼくに恋をする甘く哀しい夢を見た、ような気がする。
夢を記憶するというのは不思議な作業で出来ない時はまったくできないが出来る時はいとも簡単にサクッと出来る。
不思議とヨガの夢を見ない。
まったくと言っていいほど。
ある日の夢…。
7月9日に見た夢
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いつも通る道の脇のテント小屋みたいな場所には2軒の店が出ている。
2軒とも同じような雰囲気のカフェで店の境界はないのでひとつの店のようにも見える。入って左側のお店が最近のお気に入り。中央に置かれた大きな古いテーブルでコーヒーを飲むのが常だ。
朽木さんという女性と歩いている。2人で何かの調査をしている。朽木さんは○○大学の再調査する必要があると言い2人で歩いて向かっている。ぼくらが付き合っていたことは誰も知らないはずだ。
代々木公園の前の通りのような道を歩いている。
「渋谷まで歩く?」と訊くと朽木さんは不機嫌に頷く。再調査しなくてはいけないのにとイライラしてるようだ。
人通りが多い道をずっと歩いていると行き止まりになる。小さな2軒の家が道を塞ぐように建っている。2軒とも庭には植栽がしてありとても綺麗に手入れされている。
その家の少し手前に右に曲がる道があるのでそこに進む。
掘立て小屋のような事務所で先生のような人と話をしている。
あの中の一匹と一緒に行くといいと言われて犬小屋に向かう。犬小屋には映画に出てくるようなムクムクの犬が沢山いる。犬小屋への道にも色んな色の犬たちがいる。白、黄色、黄緑色…、さまざまな色の犬たちに混じって入れ歯のような歯もいる。いるというのはその場の標本のようなものも生きているからだ。綺麗に並ぶ白い歯と色とりどりの歯茎でこちらを見ている。
先生は「○○教授と呼べば来るから」と教えてくれる。犬の教授は白いセーターを着て眼鏡をかけている。足は長く背は高い。北欧の人のようだ。
「○○教授?」と訊ねると「はい。そうです」と片言の日本語で答える。
この犬喋れるのかとおどろくがそういう犬もいるのだろうとその驚きを隠す。
出かける時はメダルのようなモノを提げる必要があるようでリボンについた丸いメダルを見せると「ここにかけてください」と歯を見せる。奥の歯にフックのようなものがついていてそれにリボンをかけるようにしているらしい。
出かける準備が整ったので朽木さんを呼ぶが朽木さんの名前を間違えて覚えてその名前で呼ぶと先生が「いやいや朽木さんですよ」というので改めて「朽木さーん」と呼ぶ。
名前もちゃんと覚えてない人と付き合っているとは誰も思わないだろうなとふと安心する。
お気に入りのお店の姉妹店のような店にいる。暗い夜の空気と同じような灯りでやはり大きな古いテーブルが置いてあり向かい合わせてIさんかまたはNさんと座っている。彼はすでに飲んでいる大きなロックグラスに氷と透明なお酒が入っており櫛形に切ったレモンが添えてある。
この店は色んなジンやラムがあるんだよねとメニューを見せてくれる。何やらアルファベットで飲み物の名前と説明が書いてある。
「あっちのお店に鼻の高い外人がいて朝から飲んでるんだよねー」と話しているとその本人の顔が壁に浮かぶ。連れがもう1人来る。朽木さんかもしれないがよくわからない。
お酒を頼みたいのだがどれにするか決まらない。
壁には鼻の高い中東のどこかの国の髭の顔が浮かびニヤニヤ笑っている。
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