”戻ることはできない” | 「らくがきらぼんば 」ヨガインストラクターらぼんばの日常の一コマの絵日記、音日記。

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「らぼんば」ことヨガインストラクター桧山芳臣の日常の一コマの絵日記、音日記。
   

終電間近の私鉄。

結構な混みようではあるが座ることができた。


最寄り駅まで駅みっつ。


飲んだ記憶はないのだが少しうとうととしてしまう。

目が覚めると全く知らない駅。

名前が「旗屋 はたや」こんな駅名は聞いたことないが乗り越したに決まっていると慌てて飛び降りる。

向かいのホームに戻る電車が止まっている。

駅は昔懐かしホームで横断するのに踏切がある。

乗って来た電車が出ていくのを待ち踏切が開いて止まっている電車に駆け込む。

車内はアジアの鉄道のような雰囲気でボックスシートの片隅に座るが周りはバックパッカーのような人たちばかり。

この電車もなんか違う気がする。

いや、確実に違う。


少しうとうとしただけで乗り換えなんてした覚えはないのになんでだろう?

そんなことを考える余裕もなく次の駅で降りる。

バスが出ているので確たる理由もなくそれに乗る。


次の停留所は「猿落とし さるおとし」猿という字は見たこともないような感じだったが同乗している
女子高生たちが「さるおとしなんて変な名前〜」と騒いでいるので、あの時はサルと読むのかと納得する。

次の停留所が終点だった。

「一信橋 いっしんばし」

電車の駅が近くにある。

これに乗れば帰れるだろうか?
スマホの乗り換え案内で確認してみる。
なんとか柏までたどり着けそうだ。

切符を買いホームに入るがその駅とは違う。

乗りたいのはすぐ隣にある別の駅だった。

どういうわけかSuicaではなく切符を買ったので払い戻しのために窓口へ行くと中へ入れと呼ばれる。

カウンセラーのようなご婦人が理由を問う。
隣接する大きな駅から乗ろうと思っていたのに間違えてたと正直にいうと、わかりましたと手続きをしてくれる。

払い戻しは現金ではなくクーポン券のようなものでそれも新品ではなく、財布の中にしばらく入れっぱなしになっていたみたいに端っこが擦り切れている。

それでいいので受け取って行こうとするとまだ何か喋ろうとする女性カウンセラーのような駅員さん。

振り返ると払い戻しのお客が行列を作っている。
同じような間違いをする人が多いのだろう。

クーポン券をポケットに入れて隣接する駅に向かうがビルの谷間を抜けていく必要があるようだ。

ビル街を抜けると少し大きな空き地がある。
柵はあるがロープも針金もなく広場のようになっている。


その空き地で1人の男が何人かの部下と思われる男たちに説教をしている。

その大きな声は高校時代の同級生のサッカー部だったやつだ。
意味不明な説教を食らっているのは会社員時代に部下だった何人かだ。


彼等に見つからないように空き地を横切り抜けようとするがそこには針金と鉄条網が張られている。

そこをよじ登りぴょんと降りて駅へ向かう。

サッカー部の説教はまだ続いている。
同級生生はいつのまにか武田鉄矢に代わっている。


もうすぐ駅というところでぼくは思う。

御茶ノ水と新御茶ノ水はすぐ近くで乗り換えられるけど松戸と新松戸はずいぶん離れている、と…。