
「日本はどうなっているのか。また台風の犠牲が出たのか?」というのが、開口一番のイビチャ・オシムの言葉だった。
「台風ではなく豪雨ですが大きな犠牲が出ています」と答えると、「1日も早く復興して欲しいし、いつの日にかこうした災害の犠牲がなくなることを願ってやまない」とオシムは続けた。
引用おしまい。
距離と時間。遠く離れた今でも尚、日本を想っていてくれるシュワーボ、、イビチャ・オシム元日本代表監督には本当に頭が下がります。
改めて、
この度の西日本豪雨によって、被害を受けられました皆様に対し、この場をお借りしまして御見舞いを申し上げます。また、お亡くなりになられた方のご冥福を祈ると共に、一日も早い復旧をお祈り致します。
さて。
クロアチアが激闘を制し逆転勝ちで初の決勝トーナメントを決めました。右のトーナメントの山ではクロアチアくらいしか見るべきものも無く応援もしていたし好きなチームでもあり凄くホッとしています。
表題のとおりクロアチアの勝利によってワールドカップが救われた様な気持ちでいます。
三位決定戦でベルギーが華々しく有終の美を飾れるか否か?その敵役としてならイングランドはもってこいな気がしますし。
今大会最強のフランス相手に二つの強心臓(三つか?)を持つクロアチアが如何に挑むか?こちらの方がワクワクしますからね。個人的にですよ?
こんなにイングランド嫌いだったっけ?って思うほど今大会ではイングランドに対して敵愾心を抱いちゃってるんですよね僕(笑)
リアクションサッカーをアンチフットボールとレッテル貼りするのは美しく無くて好きじゃないのですが、記事に有るように今大会、そして、クロアチアVSイングランドの一戦が今後のサッカートレンドの行方を方向性を示すだろうからなんでしょうか。
クロアチア
スピード・運動量・クリエイティビティ
イングランド
パワー・スピード・効率性
大根切りするとこんな感じ。いずれにしてもスピードは更に増して行くんだろう。
既に、ティキタカと呼ばれるポゼッション、パスサッカーはトレンドから弾き出された。
トレンドのポゼッションの後追いでそれぞれ持ち前の個性を足したドイツ、オランダ、イタリアも消えた。
ポゼッションサッカーの流行は終焉を迎え、イニエスタなきスペインはまたいつの日かポゼッションの時代が到来するのか?或いは新しいナニカを発明するのか?は注目したいところ。
ディフェンス面でもハイプレスからリトリートへの移行に拍車がかかりシステムはまた3バックの時代を迎えた。つくづく流行は螺旋する。
今大会でのサッカースタイルをカテゴライズすると三系統と個別枠。
・ハイプレス・ショートカウンター・テクニカル
・リトリート・カウンター・フィジカル
・ポゼッション重視
そして
個人的にランチェスターサッカーと分類している(物量で勝つ的な意味で)フランスとベルギー。各ポジションに強力なタレントがいてパワー、スピード、テクニック全てを備えているので。フランスが上位、ベルギーが下位互換ってイメージでしたけど準決勝までの道程がベルギーを強固にして肉薄した力関係になりましたね。
南米はカテゴライズが難しくブラジル、アルゼンチン、ウルグアイ、コロンビアいずれも特有のサッカーです。なので別個。
振り分けて見ると日本は亜流と言うか中途半端と言うかどれに当て込んでもナニカが足りない(笑)
テクニックでは乾、香川、柴崎が担保してスピードでは原口、長友が担保してましたがチームとしてのスピード、テクニックとなると平均化されてしまいます。
フィジカルでは及ばずながらも戦えない訳では無いほど向上しました。
ルカク、ケイン、ポグバ、ジュバら圧倒する力としてのパワーは日本には無いですね。無くて良いわけでは無いのでどのポジションでもそう言った個性が出て来て欲しいものです。
かく言う準決勝の一組はランチェスターサッカー。
もう一組はクリエイティブなムービングフットボールと言う想像性VSリアクションサッカー+高性能のセットプレーと言う効率性。
対照的でした。
結果としてはクロアチアの勝利。クリエイティビティや流動性、連動性と言うよりかは走力、運動量で走り勝った印象。
トーナメント全てで延長戦に縺れ込み、疲労困憊で不利とされていたクロアチアでしたが、体力的な余力充分で有利とされていたイングランドを逆に「延長戦に引き摺り込んでやる」と言うかのような戦い方で勝利するなど精神性も戦力の一つかも。
もしかしたら。イングランドにしてみれば本番はカタール大会で今大会では経験値を稼ぐことが第一義だったのかも知れません。
主力メンバーは年齢的に次回も戦える若いメンバーでしたし、5バックでパワーで守りスピードを頼りに少人数で攻め込みコーナーキックやファウルを誘発させセットプレーで効率的に加点する。
今大会でイングランドが残した12分の9のセットプレー得点はサッカーの新しいメソッドの発明となるかも知れないですね。
そしてその戦いは仮に開催時期が大幅に変更されたとしても過酷には変わりなかろうカタールでのワールドカップ向けの仕様となります。
逆に走り勝つサッカーは難しい。疲れちゃうからね。
テクニカルなサッカーの再興の可能性は有るかも知れませんがリトリートの屈強な二枚の壁を攻略する方法論を発明するか、メッシ級の新種の発見が無い限りは難しいと思います。
時代はフィジカル、パワーに向かいそれに対抗すべくムービングフットボールが新たな兆候を見せるのでしょうか。
我らが日本が進むべき道はベルギー戦の2得点と本田、香川で見せたゴールチャンスによって示されたと思います。
しかしながら日本がフィジカルとパワーを放棄して良い話にはならないし、ルカクやケイン、メッシやクリスチャーノの出現を否定する意味も無いです。
日本の四年間は柴崎岳と大島僚太の時代になるでしょう。稀代のゲームメーカーへと成長した二人が基盤となるテクニカル、クリエイティブなサッカーに、パワーかスピードか運動量かはたまた更なるテクニカルか?何かしら強度が足されて行って時代の潮流にしがみつかなくてはベスト8の扉は開けられないですよね。
乾や香川、原口や宇佐美。前の方での小さく早く上手い攻撃の選手はもはや日本の特産品だと言って良いとして。
長谷部より強いボランチ。
本田よりも走れるミッドフィルダー。
吉田麻也よりも高く速いセンターバック。
内田篤人、長友佑都に匹敵するサイドバック。
ゴールを決めきれる大迫勇也。
川島より10cm高く3m広く守れ西川程度に蹴れるGK。
そして、それを補完するポリバレント。
無いもの強請りでは無く、結果的に個の物量で戦える未来も目指さなくてはなりませんよね。
八年おきにグループリーグを突破するサイクルの日本。
この四年間が飛躍となるか停滞となるか。
今回の代表の功罪の罪の方。世代交代の移行と継承を放棄したことのツケはアジアカップを戦う新代表がいきなり背負わされますからね。
期待するよりもずっとシビアな四年間になるんだろーなーって思ってます。
さてさて
ワールドカップもいよいよ残り二試合。余すこと無く愉しみたいですね。