「RNAすいすい-P」活用法
さまざまな研究材料から、核酸をきれいに取りたい、できれば簡単にとりたい、
さらにできれば安くとりたい・・・。
研究者のこんな願いを解決してきた「すいすい」シリーズ。
その中でも、「抽出不可能」とまで言われた材料からの抽出を可能にしたライ
ンナップが、「RNAすいすい-P」です。
その材料とは、光合成研究でよく使われるカヤツリグサ科の水草である「エリ
オカリス」。
その植物体からのRNA抽出は、これまでに成功例がなかったといいます。
あるお客様より、RNAの確保に苦労していたが、RNAすいすい-Pをベースにした
独自の方法できれいなRNAの抽出に成功し、懸案だったマイクロアレイによる
遺伝子発現解析に進むことができた、という、うれしいお知らせをいただき、
ブログにもご紹介しました。
http://rizo-inc.cocolog-nifty.com/blog/2010/09/rna-8e3f.html
カヤツリグサ科は核酸抽出が難しいものが多く、雑草「ヒメクグ」からの
RNA抽出でお困りのお客様にも使っていただきました。
雑草といえば他にも、田んぼの雑草である「タイヌビエ」「イヌホタルイ」の
「種子」(見るからに手ごわそうな材料でした)からのRNA抽出にも、RNAすい
すい-Pがお役に立ちました。
http://rizo-inc.cocolog-nifty.com/blog/2010/10/post-5984.html
植物以外の材料にも実績があります。
あるお客様は、「ポリフェノール存在下で培養した微生物」からのRNA抽出でお
困りだったそうですが、やはりRNAすいすい-Pで解決されました。
http://rizo-inc.cocolog-nifty.com/blog/2010/09/rna-f9fc.html
RNAすいすい-Pは、カラム抽出にも対応していますので、通常のプロトコルでは
取り除けない着色物質や多糖類がある場合には、カラムを併用することできれ
いなRNAを確保できます。
使い方は簡単。
酸性フェノール処理後の上清をカラムに通して吸着、
70%エタノールで洗浄、
DEPC処理水で溶出。
「イソプロ沈の代わりにカラムを使う」というイメージです。
(注:酸性フェノール処理を省略することはできません)
吸着後、洗浄の前に、DNAse溶液をしみこませて5分おくことにより、
「オンカラムでのDNase処理」も簡単にできます。
詳細なプロトコルもお出しできますので、ご希望の場合はお知らせください。
カラムは、他社製品ですが、単品売りのRNA精製用カラムをお使いください。
(弊社では、FAVORGENのカラムを抽出法検討に利用しています。
詳細はチヨダサイエンス様のHPをご覧ください
http://www.chiyoda-s.jp/extraction-column.html
)
現在も、難しい材料からのRNA抽出を解決し続けているRNAすいすい-P。
弊社で抽出法検討のご相談を受けた場合、手ごわそうなものはとりあえずこれで
試します。そのまま、あるいはプロトコルの改変で解決することが多く、なかな
か頼れるバッファーとなっています。
RNAすいすい-Pのご案内はこちらです。
http://rizo.co.jp/RNA-P.html
<<その他の「RNAすいすい」シリーズのご案内>>
澱粉の多い植物組織向け
RNAすいすい-S
http://rizo.co.jp/RNA-S.html
粘性物質の多いバラ科植物向け
RNAすいすい-R
http://rizo.co.jp/RNA-R.html
魚類体表粘膜・組織向け
RNAすいすい-F
http://rizo.co.jp/RNA-F.html
(DNA抽出バッファー「DNAすいすい」シリーズ
もございます。)
試供品・プロトコルのご請求はこちら
へ。