「5×PCRすいすい」活用術
リーゾの試薬のなかで唯一の汎用試薬が「5×PCRすいすい」。
農学、農産物というニッチに特化したオンリーワンのものしか作らないリーゾの
ラインナップにはそぐわない・・・と思ったのですが、
自分で作って毎日使っていて、これはもうすごく便利なので、ぜひ皆さんにも
使っていただきたい、との一心で、商品化してみました。
「5×PCRすいすい」は、あえて一言で言えば、
「PCR実験を大幅にスピードアップする魔法の試薬」
もう少し説明すると、
「便利な2×のPCRプレミックスが、自分で作れる添加剤」
という感じでしょうか・・・。
使い方は、
お手持ちのTaqポリメラーゼのバッファー、NTPミックス、水、本品、
それにTaqを、すべて2×の濃度になるように混ぜ合わせるだけ。
これで、冷蔵で半年以上、活性が保たれる*ことを確認しています。
(*:酵素の種類、保存条件により異なる可能性があります)
PCRをかけなきゃ、と思ったら、上記のミックスを冷蔵庫から取り出して、
水とプライマーとDNAを加えて混ぜたら、即完成。
バッファーとNTPの融解待ちがないというのが、どんなにラクか・・・
2×プレミックスをお使いの方なら、実感されていると思います。
(終業時間ギリギリでも、5分あれば、PCRをかけて帰れるんです。)
5×PCRすいすいには、比重増加剤とBPBが配合されていますので、
PCR反応終了後は、ダイを混合する手間なく、そのままローディングに進めます。
これも、チップと手間が結構馬鹿にならない作業。省略できるとすごくラクです。
でも、これだけなら、普通の2×プレミックスと同じですよね。
5×PCRすいすいには、もうひとつ、PCR実験スピードアップの秘密があります。
DNA染色試薬(エチブロ)が、PCRを阻害しない濃度で、添加してあるのです(PS-0001)。
そのため、分子量の小さいPCR産物であれば、電気泳動後の染色を省略して、
そのままトランスイルミネータに載せて増幅確認ができるんです。
エチブロが微量でも入っているのはいやだなあ、とお思いの方には、
エチブロなしのバージョン(PS-0002)もあります。
GelRed、SYBR-GreenIなど、好きな染色剤を加えて使います。
(推奨濃度は取説に明記されています)
もちろん、染色剤なしでも使えます。
これ1本で、PCR反応液にして100ml分の2×プレミックスが作れるので、
普通のラボなら1回買うと半永久的に使えます・・・。
5×PCRすいすいのご案内はこちら
にあります。
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