一宮市木曽川町のレンタルスペース「つくる。」さんで、

もう10年ほど、寺子屋に関わらせていただいています。
 

 

 

 

この夏も、2日間、暑い中で、

35人の子どもたちと「アート」を通して

自分を表現し、相手を知り、共に時間を過ごしてきました。

 

 

私の役割は、タイムキープと全体の進行です。

 

 

今年のテーマは「万博」

子どもたちはグループに分かれ、

それぞれ架空の国のパビリオンを制作し、

最後に見せあうというプログラムでした。

 

 

まず、企画の段階で私が考えるのは、

「どんな工夫をしたら、子どもたちが、

それつくりたい!早くやらせて!となるかな?」

ということです。

 

 

最終的に作るものが同じであっても、

それならできそう!早くやってみたい!と思えるような

目的があるかないかは大切。

 

 

「やらされている」「めんどくさい」と思われたらオワリ。

 

 

ほんのちょっとの工夫です。

 

 

例えばお化け屋敷をやるとしたら、

 

「お化け屋敷するから、怖いの作ってね」

と言うのと、

 

「お母さんたちにお客さんになってもらうから、

大人が本当に怖がるようなものを作って、

お母さんたちをおどかそう」

と言うのでは、子どもの反応が変わるのは分かりますよね。

 

 

\なんでこれをやるのか/

 

 

最後には壊してしまうアート作品だからこそ、

作る理由があった方が燃える!

 

 

おもしろそう!

やりたい!

アイディアがどんどん浮かんでくる!

 

 

こういう気持ちに最初にさせてしまったら

もうこっちのもんです。

 

 

 

今回のテーマ「万博」では、

私の中でどうしてもこだわりたいことがありました。

 

 

それは、「架空の国」を地に足のついたものにしたいということ。

 

 

架空の国って、生活感とかどうしてもなくなるんですよね。

 

 

かわいい国→ピンク、お菓子を食べる、住人は動物

青い国→なんでもかんでも青、以上

 

 

まあ、アート作品をつくるのにはそれでもいいんですけど、

国際交流とか、英語教育、とかやってる身からしたら、

その土地その土地の気候、歴史、文化、

そういうものの積み重ねで、衣装、食べ物、建物、言語

なんかが生まれてきているので、

人の生活とか思考とかを無視してほしくない!

 

 

かわいい国だったら、なんでかわいいものが生まれたのか、

どんな発展の仕方をしているか、

色使いに込められた意味、世界に対するメッセージ、

そんなものまで創作して、形にしてほしい!!

 

 

青い国は、なぜ青を大切にしているか、

青にする利点、青のバリエーション、

青以外の色の立ち位置

そんなことを考えてみてほしい!

 

 

でも、これってまあまあハードル高いんですよね。

 

 

まず、万博行ってない子には

パビリオンのイメージがない。

 

 

子どもたちには他国のイメージも大してない。

 

 

日本というものを客観的に見ることもできない。

 

 

そんな子たちが、バックグラウンドまで考えて

それを作品作りに落とし込んでいくには、

どう声掛けしていったらいいのか。

 

 

悩みながら当日を迎えました。

 

 

後半へ続く。


 

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