一宮市木曽川町のレンタルスペース「つくる。」さんで、
この夏も、2日間、暑い中で、
35人の子どもたちと「アート」を通して
自分を表現し、相手を知り、共に時間を過ごしてきました。
私の役割は、タイムキープと全体の進行です。
今年のテーマは「万博」
子どもたちはグループに分かれ、
それぞれ架空の国のパビリオンを制作し、
最後に見せあうというプログラムでした。
まず、企画の段階で私が考えるのは、
「どんな工夫をしたら、子どもたちが、
それつくりたい!早くやらせて!となるかな?」
ということです。
最終的に作るものが同じであっても、
それならできそう!早くやってみたい!と思えるような
目的があるかないかは大切。
「やらされている」「めんどくさい」と思われたらオワリ。
ほんのちょっとの工夫です。
例えばお化け屋敷をやるとしたら、
「お化け屋敷するから、怖いの作ってね」
と言うのと、
「お母さんたちにお客さんになってもらうから、
大人が本当に怖がるようなものを作って、
お母さんたちをおどかそう」
と言うのでは、子どもの反応が変わるのは分かりますよね。
\なんでこれをやるのか/
最後には壊してしまうアート作品だからこそ、
作る理由があった方が燃える!
おもしろそう!
やりたい!
アイディアがどんどん浮かんでくる!
こういう気持ちに最初にさせてしまったら
もうこっちのもんです。
今回のテーマ「万博」では、
私の中でどうしてもこだわりたいことがありました。
それは、「架空の国」を地に足のついたものにしたいということ。
架空の国って、生活感とかどうしてもなくなるんですよね。
かわいい国→ピンク、お菓子を食べる、住人は動物
青い国→なんでもかんでも青、以上
まあ、アート作品をつくるのにはそれでもいいんですけど、
国際交流とか、英語教育、とかやってる身からしたら、
その土地その土地の気候、歴史、文化、
そういうものの積み重ねで、衣装、食べ物、建物、言語
なんかが生まれてきているので、
人の生活とか思考とかを無視してほしくない!
かわいい国だったら、なんでかわいいものが生まれたのか、
どんな発展の仕方をしているか、
色使いに込められた意味、世界に対するメッセージ、
そんなものまで創作して、形にしてほしい!!
青い国は、なぜ青を大切にしているか、
青にする利点、青のバリエーション、
青以外の色の立ち位置
そんなことを考えてみてほしい!
でも、これってまあまあハードル高いんですよね。
まず、万博行ってない子には
パビリオンのイメージがない。
子どもたちには他国のイメージも大してない。
日本というものを客観的に見ることもできない。
そんな子たちが、バックグラウンドまで考えて
それを作品作りに落とし込んでいくには、
どう声掛けしていったらいいのか。
悩みながら当日を迎えました。
後半へ続く。
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