上海には、大きく分けて、NOZやDADAなどの日系美容室と、

中国人が経営するローカル美容室に分かれます。

当然カット料金は雲泥の差。

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DADAはカット3900円

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ノズの野沢さんはなんと、
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16350円!!!!

ローカルの店はカット30円の店もあり、平均500円くらい。

上海では美容師免許がないので、誰でもその日から美容師になれます。

ローカルの美容室は、前回ブログにアップしたように、シャンプーの仕方から、何から何まで、日本の美容室とは全然違います。


中国では、ヒトとモノの価値が日本と真逆です。


つまり、中国では、ヒトがするサービスの価値が低く、モノ重視なんです。


例えば、パーマはデザインや巻く人ではなく、パーマ液のメーカーによって値段が違います。


ミルボンパーマいくら。

ロレアルパーマいくら。

ローカルパーマいくら。


という感じです。


ですから、パーマ液自体に価値があって、

ごまかしてないのを証明するために、

お客様の目の前で、パーマ液を開封します。

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ですから、パーマ液はこのように、一人前ずつ

使い切りのアプリケーター仕様になっています。

ちなみにこのローカルのパーマ液は70円です。

日本では、怖くてとても使えません。

きっとすごい臭いがして、髪がバシバシになると思います。


上海はほんとに人が多くて、ヒトの価値よりモノの価値が重視されるというのが実感できる街でした。

例えば、ご飯屋さんに行っても、美容室に行っても、

お客様より店員の方が多いんです。


ドアを開けるだけの店員、

お茶を入れるだけの店員、

掃除するだけの店員


これは、言い変えると店員のレベルが低いことの表れです。

つまり、多くのことをかけ持ちできない。


日本人なら、お出迎えして、電話とって、お茶出して、片付けもできます。


改めて日本人の優秀さを感じました。

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これは上海でよく見かける光景。

美容室の受付ですが、

受付嬢が平気で営業中お客様の前でご飯を食べています。

暇な店員はお客様が座るセットイスに座っています。

上海ではバックルームを作るという考えがないみたいです。


その変わり

薬剤庫というのがあって、

カラー剤やパーマ液は鍵のついた扉の中に厳重に保管されているみたいです。


まさにヒトよりモノですね。



今回の上海美容視察では、いろんなカルチャーショックがあり、

改めて自分が目指す美容道について、考える機会を頂きました。


とくに教育に関して。


上海の美容師もしっかり教育を受ければ、きっと受付でご飯食べなくなると思います。

日本の美容師も教育しなければ、

短パンにサンダルはいて、ひげもじゃらの顔で、煙草臭い手でお客様をカットするかもしれません。

ブレスでは絶対ありえないことですが、

実際日本でもそんな美容師はいます(体験済み)


つまり、やっぱりスタッフ教育がほんとに重要なんですね。

自分達が目指す理想の美容師像に向かって、

もっともっと技術力・接客力・人間力を磨いていきたいです。


最近アジアづいてまして、

今日はこれから台湾からの美容視察団に講演してきます。

アジア受けする髪型でいこうかな(笑)

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