先日、全スタッフを集めてミーティングをしました。
ブレスではいろんなミーティングをしていますが、今回は《3ヶ月ミーティング》
3ヶ月のスパンに区切って、3ヶ月の間に自分がどれだけ成長できたかを語るミーティングです。
1ヶ月ではなく3ヶ月というのがミソなんです。
3ヶ月っていうのは結構長いです。
振り返ってみるとひと昔前の自分に出会えます。
あなたは今、思い出せますか?
3ヶ月前の自分。
私はこの5年くらい月記とやらを書いています。
月に一度その時の自分の気持ちをノートに綴るんです。
今の自分を客観的にみれることと、何より後で見返した時めちゃめちゃ面白いから、続けています。
皆さんにも、超オススメです。
月に一度がベストですが、そんなの決めなくていいんです。毎日書いてもいいし、半年書かなくてもいいし、まさにつれづれです。
ただ、ノート一冊を捨てずに本棚にでも置いといたらいいんです。
で、気が向いたときに書く。気が向いたときに読み返す。
自分自身を見つめることってすっごく大切なことですよね。
ブレスのスタッフにとって、3ヶ月ミーティングとはそういう意味合いを持つんです。
そしてもちろん、3ヶ月先の自分をプロデュースしてもらいます。
1ヶ月先じゃあ達成できなさそうなことも、3ヶ月先なら、なんかできる気がする。
現実すぎず、非現実でもない、《ちょっとでっかい夢》《なれそうな自分》をイメージできる。
それが、3ヶ月目標のいいところなんです。
各自目標はバックルームの壁に貼ってあります。
今回のミーティングでは、もうひとつテーマを掲げ、事前に各自に考えてきてもらいました。
そのテーマは《私のこだわり》
私はスタッフに対して《美容のプロ》でいて欲しいと願っています。
《仕事》をする上でプロとしてのこだわりを持ってもらいたい。
そして、
《仕事をするな、人生をやれ》
って私の好きな言葉があるんですが、そこに行き着いて欲しい。
美容師にとって美容は美容道!まさに人生だと思うんです。
ミーティングで出たスタッフのこだわりを抜粋して書き出しますと・・・・・
松尾くん・・・肩にタオルをかける時や髪にくしを入れる時、やさしくする。
吉村くん・・・お客様と楽しい空気をつくる。
鈴木店長・・・ヘアカラーにこだわり、何でその色に染めるかを語る!
長谷川さん・・ストレートヘアの方にもコテなどを使ってパーマの雰囲気を楽しんでもらう
などなど
ブレスのみんなはそれぞれこだわりをもって仕事に取り組んでいます。
ちなみに、私の今のこだわりは・・・・
お客様にいらっしゃいませと言わないこと。
もうすでに何年も前から意識してることなんですが、今回のミーティングを機に、
一切いらっしゃいませと言わない事に決めました。
なぜかと言うと、いらっしゃいませって当然ながら、商いの言葉なんです。
僕は商いをする為に美容師をしている訳ではありません。
純粋に美容が好きだから、人が好きだからしてるだけなんです。
純粋にお客様に喜んでもらいたい。
たとえば他の美容室で、シャンプーを売り込まれたり、トリートメントを勧められて断りにくかったという話をよく聞きます。
ブレスでは、ありえない話です。
ブレスでは、お客様を不快にさせない、無理なおすすめをしないのが基本です。
もちろん、私たちが使っているシャンプーは、美容のプロとして厳選し、自分たちで使って気に入って納得したものだけをラインナップしておりますし、最高のものである自信もあります。
お客様の髪のことを考えると、ご家庭でのお手入れはとても大切なので、ホームケアの説明は責任をもってさせて頂きますが、決して売り込まないのが、ブレススタッフのルールになっています。
またトリートメントに関しても同じです。
ブレスのトリートメントは最高です。めちゃくちゃいいです。
かなり研究してますから。自信があります。
だから、ブレスにいらっしゃる全ての方に体験して頂きたい。
そして続けて頂いて、ブレスの顧客の方にはいつもつやつやな髪でいて欲しい。
それが私たちの責任だと考えていますし、美容師としての夢でもあります。
《ブレスの顧客=全員つやつや》は究極の夢なんです。
でも、こちらから無理に勧めることは、一切ありません。
いくらいいものでも、トリートメントにはやはり費用と時間がかかります。
ブレスでは、トリートメントやホイルカラーなどのオプションメニューの話をする時、料金をお伝えするのは当たり前で、さらにお客様がやんわり断りやすいように『時間がかかりますよ!お急ぎじゃないですか?』と必ず断りやすい環境を作ります。
もし今日はやめておこうと思われたら、今日は時間がないとおっしゃってください。
ブレスが一番大切にしていること、それは《お客様との信頼関係》だからです。
メニューのおすすめの仕方ひとつにまでこだわっています。
だから、私とお客様とが初めにかわすあいさつは『いらっしゃいませ』じゃないんです。
そしてさらに《お客様との信頼関係》の話をしますと、
美容室のシステムで《技術保証》っていうのがよくありますね。
10日以内なら直しますよ・・・ってやつです。
ブレスの場合は何日?でしょうか?
私、ほんとに知りません。
実際気にしたことないです。
実は、日にちの設定は新規のヤカラ様対策で書いてるだけなんです。
だから、ブレスはいつまででも、直します。
実際そうしてきました。
ご満足頂けない時は、責任を持って直させて頂きます。
お店に来て頂けるだけで、感謝です。
貴重なご意見はお店の宝です。
実は、まさに今日、グレイカラーのお客様で、染まりがうすいと染め直しに来られたお客様がいらっしゃいました。
もちろん無料で染め直し、頭皮の調子と髪のパサつきを改善するため、ヘッドスパとトリートメントもプレゼントさせて頂きました。
前回カラーを担当した◯◯さんは深く反省し、落ち込んでおりました。
今回の件で私は3つのことを学び感じました。
まず一番重く感じたのは、この染め直しに来てくださったお客様への感謝の気持ちです。
貴重な時間を割いて、2回もサロンへ足を運んで頂いて、本当に申し訳ないです。
お家の近くにいっぱい美容室があるのに、わざわざうちに来てくださって、本当だったらもうよその美容室に行くでしょう?そのことに感謝です。ありえないです。
でもそのありえないこと、また来て頂いた背景には、◯◯さんの日頃のがんばりがあるはずなんです。
2つ目がそれです。
前回担当させて頂いた時に、◯◯さんはいい仕事ができていたんだと思います。
そのお客様と◯◯さんの間に《信頼関係》ができていたんだと思います。
だから、お客様はまたブレスに行こうって気になってくださったんだと思います。
だから私は◯◯さんに対し、注意するのではなく、日頃のがんばりを誉め、お客様の期待に応えられるよう努力しようなと伝えました。
そして最後に、
今回のようなことが二度と起こらないように、グレイカラーについて研究し直す機会を頂きました。
ヘアカラーリーダーの鈴木を中心にプロジェクトを組み、より良いものがご提供できるよう努めます。
私たちにいろんな事を気付かせて頂いたお客様に深くお礼が言いたいです。
本当にありがとうございます。
私たちにとって、サロンで起こる日々の出来事が、学びにつながります。
ブレスは確かに仕事場だけど、いろんなことを学べる学校みたいだね、とスタッフによく話します。
一方で、ブレスはお兄ちゃんおねえちゃんがいっぱいいる家族みたいだね、というスタッフもいます。
ヤミでブレスファミリーと呼んでいます。
僕がお父さんで津田さんがお母さん(笑)
《お客様との信頼関係》も大切ですが《スタッフ同士の信頼関係》もめちゃめちゃ大事で、この2つは永遠のテーマです。
《愛の反対は無関心》の話を前回しましたが《愛の同義語は信頼》ではないでしょうか。
美容室は奥が深い、まさしく小宇宙です。
このブログを読まれる方に小宇宙Blessを探検して頂けたら幸いです。
最後になりますが、
ブレスが一番大切にしている《お客様との信頼関係》
その第一歩のあいさつは『いらっしゃいませ』じゃないような気がします。
私はそこにこだわっていきたいと思います。