京野菜についてのお勉強(独り言)

伝統野菜の弱点

在来種の種は弱い

伝統野菜=在来種は種子を個々の農家が残し

確保した種で栽培がなされてきました。

ただその種は、病気に弱く

収量(一定面積で取れる野菜の量)も少なく

商業ベースには乗りませんでした。

家庭で食べる分のみが細々と栽培されてきました。

昭和40年頃からの高度経済成長時代突入

 

都市に人口が集中するようになると

その需要を満たすために

野菜が大量生産大量消費されるようになりました。

また流通システムも発達し食品が日本全国どころか

海外からも遠距離輸送されるようになると

輸送しやすい形や大きさが均一の野菜が好まれるようになりました。

 こうした背景から、個性豊かな伝統野菜は

栽培時期が限られていたり、手間がかかったり、規格にあわないなど

経済効率が悪いことから姿を消していったのです。

そしてそれを食べる食文化の多くも忘れられつつありました



種のクローン化(技術の進化)

  野菜の種そのものも在来品種からF1品種(1代交配)にとってかわって

生産性が向上し

また季節を問わずいつでも安定供給できるように

また高く売れる野菜、多く取れる野菜を作るよう

化学肥料の使用やF1種と言われる

改良し固定化された種子の精度が上がり

それらを栽培されるようになりました。

輸送に耐えうる野菜、河の硬い野菜などです。

 

生産者の減少

 野菜の消費減少・生産者の高齢化・労働力不足

生産性低下・生鮮野菜の輸入増加・価格低迷・気象変動

流通構造の変化への対応が不十分等を背景に年々生産量が低下

 

しかし、近年、伝統野菜や地産地称・地域復興など

各都道府県・国や企業が力を入れ

日本の食文化を絶やさないよう取組活動を広げています

 

 みず菜

<特徴>
水菜は、ギザギザした葉先が特徴です
白菜等と同種で、別名「千筋みず菜」とも呼ばれています。
白く繊細な葉柄が特徴です。

<旬>
年間を通じて栽培されていますが、旬は11月から3月の冬の寒い時期です。

<歴史>
江戸時代の書物「雍州府説」に東寺や九条近辺で栽培されていた事が記されています。
名前(水菜)は、昔、肥料を使わずに畑のうねの間に水を引いて栽培された事に由来します。

<効能>
ビタミンC、Eが多く、食物繊維も豊富です。
消化を助け、大腸ガンの予防にも効果があります。

みぶな

<特徴>
葉先が丸く、へらのような形が特徴です。
千枚漬けに添えられている事で、お漬物として使われる事が多い京野菜です。

<旬>
通年栽培されていますが、旬は11月から2月の寒い時期です。

<歴史>
壬生菜は、数百年前から栽培されていました。
京都市中京区の壬生寺付近で作られていた事からこの名がつきました。
この事は、壬生狂言が記された書物にも、菜の畑の向こうに壬生寺が見えたと言われている事からもうかがわれます。

<効能>
ビタミンCが豊富で、ほうれん草の約1.4倍も含まれている優れものです。
美容に良いだけでなく、風邪の予防や骨を丈夫にする効果、肝機能の解毒にも役立ちます。
繊維質も豊富で、身体にやさしい京野菜です。


九条ネギ

<特徴>
青ねぎの中でも長く細いのが特徴で、緑の葉は、
柔らかく、風味、甘みは格別です。

<旬>
年間を通じて栽培されていますが、旬は秋から冬にかけて盛りを迎えます。

<歴史>
今から300年以上前から京都の九条で栽培されていたことから、この名がつきました。
当時、九条付近では有機質の多い土質で、ねぎに適してました。
九条にある東寺は、弘法大使のお寺です。
当時、「ねぎと弘法大使」というエピソードにも登場しています。

<効能>
緑の葉の部分には、栄養がいっぱい詰まっています。
ガン予防に効果があるカロチンやビタミンBを多く含んでいます。
ねぎ独特の刺激臭と辛みは、消化液を分泌し、食欲増進、体を温める薬効があります。
肩こりや冷え性の方にもおすすめです。

聖護院かぶら

<特徴>
腰高でどっしりした形をしてます。
平均的な大きさは、直径15~20cmですが、大きいものは、5kgにもなる日本一大きなかぶらです。千枚漬けの材料として有名です。

<旬>
11月から1月の寒い時期です。

<歴史>
享保年間に、聖護院地域の篤農家:伊勢屋利八が、近江国堅田地方から
近江かぶの種子を持ち帰り、栽培すると、聖護院の土地の特性が適し、立派なかぶらが出来たのでした。
その後、天保年間には、千枚漬けが作られ、一層栽培が盛んになりました。

<効能>
消化促進に優れているので、胃もたれや胸やけの解消に効果があります。

堀川ごぼう

<特徴>
松の根っこのようなユニークな形をした京野菜です。
輪切りにすると中は空洞になっています。
香り高く、繊維質が軟らかいので、中まで味がしみ込みやすい特徴があります。

<旬>
11月から12月にかけて出回ります。
おせち料理に使われる事も多いです。

<歴史>
その昔、
豊臣政権が崩壊し、秀吉の贅を尽くした聚楽第が取り壊されました。
周りの堀は、住民達のゴミで埋め尽くされ、ゴミの1つとして捨てたれたごぼうが巨大なごぼうになりました。それが、堀川ごぼうの始まりです。

ゴミと言っても、現代のビニールや化学物質ではないので、有機栽培と考えれば納得できますね!

<効能>
食物繊維、ビタミンC、カリウムが豊富です。
腸内のコレステロールを排泄するなど、腸の大掃除にお役立て下さい。
ガンや動脈硬化予防にも効果があると言われています。

 

伝統野菜とは

 その土地で古くから作られてきたもの

採種を繰り返していく中で

その土地の気候風土にあった野菜として確立されてきたもの

地域の食文化とも密接していました
野菜の揃いが悪い、手間がかかる、という理由から

大量生産が求められる時代にあって生産が減少していましたが、地産地消が叫ばれる今

その伝統野菜に再び注目が集まってきています。

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