「会う」「逢う」「遭う」「遇う」はどう使い分けるべきでしょうか。
普段、最も明確に区別しているのは「遭う」ですよね。
これは「悪い状態に陥る」や「災難に見舞われる」といった否定的な場面で使われます。
(例:被害に遭う。交通事故に遭った。)
次に「遇う」ですが、この使用は滅多に見かけませんね。この「禺」という字はナマケモノ類の象形で、「意志も目的もない」または「何と無くする」という意味を持ちます。
ですから「偶然に」や「思いがけず」など、予期していなかった場合などに使えます。
さて「会う」と「逢う」、この使い分けは少し難しいかもは知れません。
則ち「会う」は「約束」や「計画的」な対面を意味し、「逢う」は「親しい人との対面」または「貴重な出会い」など主に「美的な表現」として使われます。
確かに「彼に会った」と「彼に逢った」では受ける印象が変わりますよね。
以上が「会う」「逢う」「遭う」「遇う」の大まかな違いでした。