行きつけのギターラウンジの定期演奏会に参加してきました。今回はコロナ禍を乗り越えて3年ぶりの開催でした。




私はこのお店で何度もお金をもらって弾いていますが、今回はアマチュアギターコンサートという名目で県内のギター愛好家達が集うイベントなので参加費プラスワンドリンク分の1000円をお店側にお支払いしました。日頃の感謝もあるのでもっと出したいぐらいでした。



演奏にはホセ・アントニオを持って行きました。久しぶりの出番です。プロムナード以来の出番です。


弦交換3ヶ月ぐらいしてないです。こりゃまずいな…。






演奏会に着いてみると総勢17名のギタリスト達で店内は賑わっていました。店の外(渡り廊下の様になっていて一応雨風しのげます)に高級ギター達が不用意に置かれているではありませんか!




写真も撮っておりませんし、動画はありますが載せる許可を得ていないので画像等はありませんが…




アントニオ・マリン・モンテロが2本、三浦隆志、ホセ・ラミレス、今井勇一、コンデ・エルマノス、河野、ジョージ・ヨシダ、そしてホセ・アントニオを筆頭に量産ギター達が揃っていました。




因みにジョージ・ヨシダギターは沖縄でクラシックギターやウクレレを制作している吉田丈二さんが作るギターのことです。知る人ぞ知る、という存在ですがもっと有名になってもいい凄まじいクオリティです。いつか私もオーダーしたいと思っています。


さて、肝心の演奏ですが私こんにゃくいもの演奏は大体80点くらいの演奏で悪くなかったです。聴衆もギタリストばかりということもあってかなり盛り上がって大きな拍手をいただきました。勿論皆さんの演奏も素晴らしく良かったです。特にギタリストK氏ではないKさんの演奏が素晴らしく、プロ顔負けといった感じでとても驚きました。ここまで上手い人なら金取って演奏できるぞ、と感心しながら演奏を聞いていました。(偉そうにすいません)


ギタリストK氏の演奏も良かったです。安定の演奏でしたが急遽ギタロンの伴奏が入ったので、いつもよりも自由に弾けていない感じは受けましたが。


↑ギタロンとはこういうもの。



ギター仲間も増えたし、な、なんとこんにゃくいも初のギターの生徒さんもできそうです。いついつどこどこで月何回教えてください!と言われた時は驚きました。果たして自分が人に物を教えることができるのかな?と不安を感じますが、やってみるしかないでしょう。



高級ギター達を弾いての感想


まず最初に弾いてみる?と向こうから試奏を提案してきたのはアントニオ・マリン・モンテロを所有するUさんでした。



マリンは初めて弾きます。見た感じは塗装が薄く、セラック塗装特有の有機感があります。テカテカしてないというか。



持ってみると軽い!スペインギターは軽いなぁ。スプルーストップに横裏ハカランダなのに軽く作られています。1500グラムぐらいかな?多分。いや、1400グラム台かも。とにかく軽くてネックも薄いので弾きやすそう!と思いましたね。




で、弾いてみると張りは強めで太い音がしましたね〜。乾いた音で非常にいい!張りは強めですが弾きやすく音出しがしやすいです。色々な表情を出せるギターですねぇ…。これは良い…。重量は軽いのに重い音。熱風のような音というのでしょうか。現代的な冷たさは皆無。高音が極太でよく伸びる音でした。


しかしながら音量感は普通ですし、高級ギターにしては音が地味ではないか?と思ったりします。でも音量以外のパワフルさがあるんですよね。乾いた音で響きが控えめで昔弾いたフラメンコギターのアルカンヘルのような滋味深さがありました。僕の好みではもう少し高音に硬さが欲しいな、そしてどこかで弾いたような音だな、とも思いました。



次に弾いたのは三浦隆志。このギターは以前弾いています。改めて弾くとえ⁈アントニオ・マリンに似てる⁈となりました。三浦隆志さんがアントニオ・マリンのお弟子さんと知ったのは家に帰ってスマホで検索してからでした。



三浦ギターはアントニオ・マリンに似てないという意見もありますが、僕は最初に弾いたアントニオ・マリンは三浦隆志と似てると思います。個体差もあるでしょうが三浦隆志は明らかにマリン系の音だと思います。




次に弾いたアントニオ・マリンは最初のものよりもう少し響きが多くて金属的な音で非常に音量があってパワフルでした。雷のような音で会場全体に鳴り響いていました。音量は集まったギターの中でナンバーワン。こんにゃくいも所有のマヌエル・アダリッドも相当な爆音ですがそのくらい鳴っていたはず。勿論音質は天と地の差ぐらいマリンの方が上です。高音は鋭く伸びるし低音もドカーーン!と…。ほんとすげぇな…と会場が静まり返るほどの音でした。音質と音量は両立できるのです。



1本目のマリンと2本目のマリンどちらが優れているか、と聞かれたらうーん…僅差で2本目のマリンですかね。実戦で使えるギターなら断然2本目、練習に使用して上手くなれるのは1本目という気がいたしました。どちらにも素晴らしい良さがあります。




時系列的に言うと2本目に弾いたのは今井勇一ギター。



こちらもスプルーストップ横裏ハカランダ。持つとズッシリと重く1700グラム以上はありそうでした。



ヘッドはラミレスを高級家具したようなデザイン。音はとにかくパワフルでした。金属的で低音も高音もパワフル。おそらく会場で2本目のマリンの次にパワフルだったんじゃないか、と思うほどパワフルでした。2022年製でまだ作られたばかりで音が硬いのにここまで鳴るのか…と驚きました。今後の弾き込み次第ではもっと鳴るんじゃないのかな、とギタリストの皆さんこのギターの未来の姿を想像してワクワクされていました。もちろんフラメンコにも使える音でした。とにかく明るい音、といった印象。



次に吉田丈二ギター、これはギタリストK氏のギターで私も何度か弾いていますが、改めて弾いてみるとドッカンドッカン鳴るパワー系のギターでした。音は軽く鳴る系のギター。三浦隆志に比べるとダークな音。パン!と音が出るタイプでシャキシャキ感がありました。私がとっても好きなタイプのギターです。カランカラン鳴っていてニンマリしてしまいました。シダートップ、横裏ハカランダ。迫力があるというより大きな音がでるフラメンコギター感のある音。やっぱり僕はシダートップが好きなのかなぁ。



これらの高品質で個性的なギターに混じってホセ・アントニオも鳴らしましたが意外とホセ・アントニオも善戦しているというかホセ・アントニオは音もよく通っていてバランス良くカランカラン鳴っていました。フラメンコギターも何本かある中1番フラメンコな音だったのでそれが嬉しかったですね!ホセ・アントニオは明るい音だということも気づきました。



とても濃厚な時間だったのでとても疲れた1日でした。

しかも演奏会前に5時間、演奏会もステージ後にも数時間皆んなで弾いて遊んだので指が疲れました。



前日に8時間近くもギターを弾いたのでせっかくの休日ですが全く弾く気が起きません!こんなに弾いたのは久しぶりだなぁ、ここ最近は1時間程度長くて2時間の練習時間ですからね。


こんな日は弦交換だね…久しぶりにメイン・ギターの張り替えして過ごします。



おしまい。



追記・結局3時間以上練習しました。