弦交換をしました。


フェリーペ コンデと言ってもギターの方ではなくセット弦の方です。はい。


実はこのセット弦フラメンコギターを始めた頃の愛用弦でしたが、価格がお高めなのと品質のばらつきに辟易して使用するのをやめていました。今回久しぶりに張ってみました。



↑トラディショナルノーマルテンションとあります。つまりローテンションの部類ですね。



↑こんな感じでそっけない雰囲気の紙袋に弦が入っています。




↑1弦。なんの変哲もない感じ。若干太めか…?




↑弦交換してると必ず息子が邪魔してきます。お父ちゃん調弦してんねん。




しばらくすると調弦が落ち着いてきたので弾いてみると…。


へ、へぇ〜ここまで違うんだぁ〜

と思いました。



テンションはプロアルテノーマルぐらいかな?と言った感じ。でもバランスは全然違っていて、高音側はプロアルテよりも太く張力が高く、低音側は細くて張力が低い印象。



テンション感の割に音量があります。全体的に太く丸みを帯びた音なんですが、太いからこもった音というわけではなく分離が良くてでラスゲアードした時に音が団子にならない感じ。


正直低音弦はサバレスのようにギンギンギラギラしていないので好みではないんだけど、テンションの低さからか鞭のようにしなる感じ。そして音が太めで聞き取りやすい感じが不思議ですね〜。音像がハッキリしてるっていうんですかね。う〜ん、でも地味な音だなぁ。


響きが足りないというか、これは乾ききった音って感じですかね?素っ気なさもある。まるで田舎の人が地元じゃない他所の人に素っ気なく接するかのような。


全体的に丸みを帯びた、と表現しましたが高音弦はちょっと鋭め。材質も硬めに感じます。なんかキン!とした鋭さもあるんですけど、しっかり太い音といった感じですね。素っ気なさもあるけど、どこかプリっとした艶があります。ここもサバレスの音作りとは違っていて面白いですね。高音弦だけ見るとビセンテ・アミーゴ監修のAlmaって弦に似てます。フェリーペコンデの高音弦を若干細くしたらAlmaの高音弦になるんじゃないのか、と勝手に想像しました。この感じだとメインギターのホセ・アントニオの方が相性がいいかもしれない。



フェリーペコンデの弦…すごく個性的な弦だな、と改めて感じました。ギターとの相性もすごくシビアそうな弦ですね。エンリケはシダートップだと思うのですが、エンリケの個性を消してる印象もありますね。エンリケらしくなく太くハッキリクッキリとした音になったので音量があがったかのような錯覚を覚えました。実際上がってるのかも?



シダー特有のシャリシャリとした感じが気に入らないなー、ちょっと音が軽いなーと思っている方はフェリーペコンデ弦のこと気にいると思いました。余計な響きがなく朴訥な音作り。好きな人は好きだろうな、僕も愛用弦だったし。



あっ、なぜ愛用してたか理由がわかりました。以前の愛機はYAMAHAのcg182sfだったからです。


あのギターは音が細くて力がなかった為、フェリーペンコンデの太めの弦がマッチしていたのでしょう。使わなくなったのは練習用ギターもメインギターも替えたからなんでしょうね。


弦でここまで変わる?てぐらい個性的なセット弦でした。しばらく張って変化があるか見ていきたいと思います。