フラメンコギターに合う弦。第4弾はルシェール。


数年前に創業者が亡くなって一時期供給がストップしていましたが、誰かが経営を受け継いで今年から再販されました。


↑張り終わった後のパッケージ。


↑裏面。以前はパコ師匠でしたが、若手のアントニオレイに変わっています。



ルシェールは不思議なテンションバランスです。高音弦が太めでやや張りが強いのに対して、低音弦は細く軽い感じがします。これは私の好きなバランスですね!


使用頻度としては愛用のサバレスに比べたらたまーにしか張らない弦ではありますが、好きな弦です。


鳴り方としては、サバレスがシャリーンならルシェールはカリーンみたいな。




高音弦は太い


先程も書きましたが、高音弦は太いです。サバレスのクリスタルソリステ(35キロ弱のテンション)の2弦とルシェールの1弦が同じくらいの太さです。


…まぁ、クリスタルソリステは細いですからね。参考にはならないかな。プロアルテと比較すると若干ルシェールが太い、と言ったところでしょう。


3弦太いなー。でもプロアルテの3弦より太いのにもっさりした音にはなりません。ファーンという倍音多めの音に乾いた鋭さが同居していますね。プロアルテより好きな音ですね。



低音弦はひたすら金属的


サバレスの低音弦も色々なラインナップがあってそれぞれ個性的ですが、メーカーの音の傾向としてギラギラした金属的な音の中にドーンという重さもあります。


ルシェールの低音弦はひたすら軽くギィーンと金属的な音がします。テンションはいい感じに弱め。これはアルサプーアしやすい弦です。あまりテンションが高い弦だと親指の爪が弦に持っていかれる感じがしますから。



プロアルテと同程度の価格と耐久性

プロアルテはかなり安い弦でしたが、ここ最近は相次ぐ値上げで若干安いぐらいの値段になりました。でも、サバレスと比べると耐久性はかなりあるのでコスパがいいと言えます。



見出しにもある通り、ルシェールはそのプロアルテと同程度の価格と耐久性です。つまりコスパがいいのです。サバレスなどは銀メッキが剥がれてくるのが早いです。音は1番好きですが…



↑ルシェールを装着したエンリケ君。



低音弦が細いのがわかりますか?分からないですよね…比較的安価だし耐久性もあるのになんであまり使わないかったかというと


指のコンディション


です。


こんにゃくいもは仕事の関係で指のコンディションが常に悪かったんですよね。指が常に疲れているから少しでもテンションの低い弦を好んで選んでいたのです。


ルシェールも張りが強い部類ではないのですが、プロアルテノーマルとハードの間ぐらい(体感)のテンションなので最近は敬遠していました。


最近部署を移動して、指の負担が100分の1ぐらいになったのでルシェールを張ってみたんですが、なんてことない。確かに張りはやや強いけど問題ないですね。


楽器を変えたのもあるんでしょうけど音色も以前よりも好きになりました。