みなさんは、子供時代(~17歳)に必要な睡眠時間をご存じですか?
私は知らず、「とりあえずそこそこ眠れていればいいんじゃないの
」ぐらいのことしか考えていませんでした。
子どもが中学受験をするとなってから
「睡眠時間はしっかりとったほうがいい派
」
「寝ている場合じゃない、死なないんだからとにかく勉強派
」
の2派がいることを知りました。
いや、3派、4派と考えたらいっぱいあるでしょうが、大学受験においてもやはりどちらの派閥もあるようですね。
我が家は寝かせる方針にしました。
きっかけは、夏休み前。
子どもが夏バテで、日能研の育成テストがボロボロだったのです。
本人は「夏バテじゃない!
」と言い張りましたが、夏バテのチェックリストを確認したところ、見事に当てはまりました。
で、ですね。
夏休み、9月、10月と、なるべく寝かせました。
勉強はさせましたが、なるべく寝かせました。
特に9、10月は文化祭がいっぱいあり、早く寝ないと気持ちよく文化祭に参加できない!
というのもあった思います。
その結果か、夏休み前まで(日能研前期)と比べて、9月以降のテストが安定してきました。
余計なミスが減ったように感じます。
ちゃんと眠れている日は、家で叫ぶ日が減ったように思います。
疲れていると、やっぱり無理なんですね。
内容も難しいですし、頭に入りづらいのでしょう。
現時点での我が子の睡眠ですが…
21時~21時半 就寝
7時 起床
です。
うまくいけば10時間睡眠といったところです。
さて、ここで気になるのは、本当に必要な睡眠時間がどのぐらいか? ですね。
2015年の米国睡眠学会の論文に、データがありました。
| 年齢区分 | 推奨(適切な)睡眠時間 |
|---|---|
| 0-3か月 | 14〜17時間 |
| 4-11か月 | 12〜15時間 |
| 1-2歳 | 11〜14時間 |
| 3-5歳 | 10〜13時間 |
| 6-13歳 | 9〜11時間 |
| 14-17歳 | 8〜10時間 |
| 18-25歳 | 7〜9時間 |
| 26-64歳 | 7〜9時間 |
| 65歳以上 | 7〜8時間 |
参照論文はこちら。
Hirshkowitz, M. et al.(2015) National Sleep Foundation's sleep time duration recommendations:methodology and results summary. Sleep Health 1, 40-43.
18人の専門家(小児科、老年医学、生理学、精神医学など)が、2004~2014年の睡眠の科学論文312本を調査したものです。
信頼度はかなり高めのデータのようです。
また、ロングスリーパー、ショートスリーパーをのぞいているようですね。
我が子は平日おおよそ9時間半~10時間寝ていますが、土日は稀に12時間程度寝ています。
推奨時間(9~11時間)の下限近くで、土日に12時間寝てしまうことから、平日の睡眠負債がたまっていて、土日に解消しているようですね。
まだまだ寝かせてあげないといけないのだな、と考えされられました。
また、日体大教授の野井真吾さんという方が書かれた本(p67)によると、昭和初期の子供たちは、10時間~10時間半寝ていたようです。時代とともに睡眠時間が減っていっていて、子供の健康が損なわれている、という話でした。
今我が子は小4ですが、小5以降、日能研の塾時間が長くなる中、どれだけ睡眠時間を確保して、子供を心地よくすごさせるか、深く考えされられました。
中学受験で、子供の健康を守りながら、学習をサポートしたいですね。
(もちろん、高校受験、大学受験のお子さんも!)
